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2001/01/13 (Sat) 5話『歩兵部隊編成』

クロン「さて、歩兵の調子はどうだ?」

オウファン「おそらく、色々まわっている最中だと思うのですが……おそらく一番状況が悪いと思います。」

クロン「心配するな。ある程度は予想済みだ。」

オウファン「だったら、良いのですが……。」

基本的にクロノス自治区は軍隊を持っていないことになっていた。
それはシュライン国家に対して敵ではないことをアピールする意味でも重要な意味を持っていたからである。
軍事力を持っていないことで、敵意がないことを示していた自治区である。
なので、軍隊といってもその内容は自警団と何ら遜色がない部隊である。


今まで、軍隊らしいことをしていなかったということもあり色々な面で問題が生じるのは仕方がないことであった。







クロン「悪くていい。状況を教えてくれ。」

オウファン「まず、訓練という側面から言えば人数が集まらないのが実情です。もともと任意でやっていた面があるのか、訓練というと集まりが非常に悪いです。」

クロン「まあ、止む得ないだろうな……。」

もともと自警団あがりの軍隊である。
その場しのぎの軍隊であるため、訓練と聞けば行きたがらないのが市民の実情である
以前であれば、それで許されていた側面があるが現状ではそれを続けることは難しい。
怠惰なまま軍隊を放置していれば、滅ぼされることは目に見えてくるからだ。






クロン「だからといって、はいそうですか……と。」

オウファン「進めるわけにはいきません。……いえ、昔であればそれでよかったのですが…生き残るためにはそれではダメとなったというべきでしょう。」

クロン「ああ。」


何か方法が必要だ。
すぐに良くなるとは思わないが、それでも対策を講じないとダメである。
でないと、この状況が余計に悪化する可能性がある。







クロン「やむ得ない。私が動く。」

オウファン「どのようにして?」

クロン「状況の説明をする。それで納得した者は来る。納得しない者は徐隊させる。」

オウファン「人数が減りませんかね?」

クロン「逆に話を聞いて、入隊するものも出てくる。どっちが多いかは微妙なところだが。」

オウファン「ふむ……。」

オウファンは微笑のまま納得をしていた。
確かに今の危機感を話することにはオウファンも賛成であった。
何よりも、クロノス自治区の人間は平和ボケをしている側面がある。
自治区設立以来、紛争行為がなかったことが原因としてあるのだろう。

今、戦争の危機に瀕していることを理解すれば少なからず兵は集まってくるだろう。






クロン「今は量より質でいい。もともと量ではシュラインには勝てない。」

オウファン「ごもっとも。」


量で勝てないのであれば、質は上回る必要がある。
何か一日の長がない限り、シュラインと戦ったところで負けることが目に見えている。
クロノス自治区の兵士が何か上回る必要があるのは何よりも質である。

それがない限り、防衛することは無理である。
万が一……あり得ないことではあるが、マユルが離脱をした場合はここの兵力は格段に落ちる。
そのことを見越しても、兵の力はかなり必要になってくる。







クロン「しばらくは、私も歩兵の様子を見る。禁呪や竜については問題がなさそうなんでな。」

オウファン「スペシャリストがお互いいますからね。」

クロン「そうだな。」

シェクスピア・マユル。
どちらも分野は違えど、その道については専門家である。
それ以外の道については幾分常識はずれな部分があるが、それでも一つの分野については一日の長があることは間違いない。

逆に、歩兵については専門がいない。
クロンはもともと戦闘は不慣れであり、オウファンは飛行兵ということがあり歩兵とはまた違う。
飛行兵を設立してもいいが、竜がいる以上いま最も必要なのは陸を支配できる歩兵である。






オウファン「しばらくお願いします。」

クロン「分かっている。ここまできた以上、最後まで付き合ってもらうぞ。」

オウファン「御心のままに。」


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