FC2ブログ
2011・03
<< 1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22/23/24/25/26/27/28/29/30/31/ >>
2011/03/17 (Thu) 11話

自室(夜)800×600

アズクウェイド
「確かにレイビアがついさっきまでここにいるのは分かった。その臭いを辿ってみたのだが……その臭いが断絶されている。」


コイツの言い方は独特だ。
臭いというのはその人が持っている固有の体臭みたいなものだ。
どんなに清潔にしていてもそれは存在する。
それをコイツは臭いという。
そして、その臭いが断絶されているというのは……
つまり徒歩や乗り物などの通常移動をしていないということだ。









アルファンガード
「消え去ったってこと?」

真っ先に思いついたのは空間転送移。
この世界では空間転送移なんてものがある。
便利な魔法が開発されている関係もあって、
物理法則を無視した移動ができる。
それで移動したというのか。
確かにアレは非常に便利で使い勝手がいいが。
使える人間は限られている。
単独での空間転位魔法を使える人間・・・。
世界に100人もいないぐらいである。
大体は会社や企業が使っている大がかりな装置によるものが主流である。
もちろん、
そんな装置を置ける程の大きさもレイビアのいた部屋にはない。









アズクウェイド
「そうだな。」

アルファンガード
「単独の空間転移をしたってこと?」

アズクウェイド
「違う。」


アズクウェイドははっきり言った。
空間転位での移動ではないとすると、どういう移動なのか。
知識が豊富な私でもさっぱり分からなかった。




アズクウェイド
「空間転移でも俺は臭いを辿れる。
 やる気の問題もあるが……それは大丈夫だ。
 問題なのは……。」


アルファンガード
「なのは?」

アズクウェイド
「空間ごと遮断がされている。」

アルファンガード
「……どういう意味?」

アズクウェイド
「つまり、この次元の空間に転移をしていないということだ。
 行先が……そうだな……魔界や別次元の空間……。
 あるいは宇宙か……そんな俺が立ち入ることができないところ。
 そこに転移をしているってことだ。」




何それ?
って言いかける。
結局、言うのを止めたが。
意味がないことだ。
つまりは、私の子どもレイビアはこのグッゲンハイムの世界にはいない。
魔界やら訳のわからない別空間にさらわれたってこと?
それはそれこそ……。










アルファンガード
「・・・・神隠し?」

アズクウェイド
「かもな。」





曖昧な言い方をしたアズクウェイド。
はっきりと直情的な物言いをするコイツが珍しく歯切れが悪かった。
アズクウェイドが言っていたことは冷淡だった。
それは、娘は見つからないと言っているようなものだった。

スポンサーサイト



未分類 | trackback(0) | comment(4) |


| TOP | next >>

プロフィール

LandM

Author:LandM
この小説を書いている人たちを指します。
作品によっては一人で書いていたり、複数で書いていたりします。
LandMとはその総称です。
よろしくお願いします。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

カテゴリー

月別アーカイブ

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード