FC2ブログ
2011・03
<< 1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22/23/24/25/26/27/28/29/30/31/ >>
2011/03/21 (Mon) 13話

自室(夜)800×600

アルファンガード
「無理ってことはないでしょう!!??
 方法あるでしょ!!」

アズクウェイド
「ないことはないが……。
 しかし、次元を超える魔法は通常魔法じゃ無理だ。
 あるとすれば……。」

アルファンガード
「なによ!!
 私はなんだってする!!
 娘を見つけるためだったら、命だって投げ出すわよ。
 心臓だった投げ出すわ!!」


相変わらず歯切れが悪いアズクウェイド。
こんなコイツは見たくない。
コイツは傲慢に言っていればいいのに、
何だってこんなに消極的なのか。
アズクウェイドの曖昧さがいらつく。
それ以上に、何もできない自分がいらつく。


アズクウェイド
「次元越えの魔法はいわゆる禁呪になるだろう。
 禁呪自体は大丈夫だろう。」
 使用は可能だと思う。
 今でも軍人たちが使っている禁呪もある。
 資料も残っているだろう。
 ……が、今回の禁呪はかなりスペシャルだ。」


禁呪。
私はこのとき初めて聞いた言葉だった。
いや、聞いたことがないわけではないが。
しかし、現実生活ではあまりにリアリティがない言葉だ。
あまりにも危険すぎるという理由で、
人間が精霊に申請して使えないようにした魔法。
そして、禁呪の大半は資料すら処分されている。
当たり前のことだ。
使用しないことを前提にしているからだ。
……それでも全く残っていないわけでもない。
力は単に力だ。
魔法は単に魔法だ。
それは変わらない。
問題は使用があまりに困難であるということだ。
…いや、正確に言いなおそう。
禁呪それ自体は唱えることができても、制御ができないということだ。








アズクウェイド
「相当スペシャルな魔法だ。
 特定の魔界に移動することは。
 魔界といっても、何千何万とある。
 天界もしかりだ。
 ランダムに転移するのではなくて、
 レイビアのいるところへ見つけるのだからだ。
 それを見つけるための魔法。
 そして、特定の魔界に行く探査魔法。
 それと合わせて転位魔法。
 これだけ揃わないとだ。
 レイビアのいる魔界に辿りつかないだろう。
 かなり高ランクの技量の魔法になる。
 それこそEXクラスの魔法使いでないと制御不可能だろう。」




アルファンガード
「じゃあ……何……?
 諦めろ……ていうの……!?」


理不尽だ。
私に何の罪がある。
いや、私はどうでもいい。
しかし、レイビアは生まれたばかりの何の害のない娘だ。
王位継承権があるわけでもなければ、期待されているわけでもない。
ただの金持ちの娘だ。
そんな娘を何の目的があって。





アズクウェイド
「―――――――――。」


アズクウェイドは無口だった。
何の言葉も発しなかった。
それが答えだった。





アルファンガード
「魔王だろうが、神だろうが聞いているなら聞きなさい!!!!!
 私の娘のレイビアに何の都合があって誘拐をする!!!
 するなら、私をすればいい!!!
 何だってする!!
 尽くしてやる、
 従属されてやる、
 蹂躙されてやる、
 慰み者にでもなってやる。
 目をくれてやる、
 内臓をくれてやる。
 心臓だってくれてやる!!!!!!
 だから!!!
 私の娘をかえええええせえええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


私は叫んだ。
力の限り叫んだ。
それでも何の反応もなかった。
アズクウェイドさえ何も言わなかった。

アルファンガード
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

スポンサーサイト



未分類 | trackback(0) | comment(14) |


| TOP | next >>

プロフィール

LandM

Author:LandM
この小説を書いている人たちを指します。
作品によっては一人で書いていたり、複数で書いていたりします。
LandMとはその総称です。
よろしくお願いします。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

カテゴリー

月別アーカイブ

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード