クスフィー
「今でも随分遊んでいると思うけど。」
アルファンガード
「昔よりかはマシなのよ。
アンタとの付き合いは最近だから分からないだろうけど。」
クスフィーとは最近の付き合いだ。
ここ半年ぐらいの付き合いだ。
意外に長く続いている。
私にしてはだ。
飽きたら、2週間で別れたこともあった。
それを考えると長い。
最長記録ではないが。
それでも、今では一番の愛人であるのは間違いない。
クスフィー
「そういうことにしておこう。……さて、時間も時間だ。そろそろ切り上げた方がよかろう。」
アルファンガード
「そうね。酒は飲んでも飲まれてはダメ。
女は男に抱かれる生き物だけど。
男に支配されたら女はおしまいよ。
何にしても、何かに支配されたらいけないのよ。」
クスフィー
「相変わらず哲学的だね。」
アルファンガード
「そういう生き物なのよ。女はね。」
クスフィー
「バイ。」
アルファンガード
「アハン……グッドナイト。」
・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
……さて、私も帰るか。
あまりここに長時間いることのメリットは少ない。
酒は家でも飲める。
酒場で多少だが気分が紛れた。
家に帰っても精神的に大丈夫だろう。
アルファンガード
「マスター。」
マスター
「はい。」
アルファンガード
「清算お願い。」
マスター
「以前余分に頂いているので、今回はいいです。」
アルファンガード
「あれ?そうだっけ。」
マスター
「金には無頓着なんですね。」
アルファンガード
「金で人は幸せにならない。だけど、金がある程度ないとだめよ。
金がないと心がすさむ。それが僻(ひが)みとなり、憎悪となる。」
・・・・・・と思っているのだけど、どうなんだろう。
貧乏で極貧な性格を送っている人。
その人は幸せなのだろうか。
・・・・・・私には分からない。
どうでもいいことだ。
私が貧乏になるなんてありえない。
国家がつぶれない限りないだろう。
『西の管理者』と呼ばれる大国が滅ぼされるなんてあるのだろうか?
・・・・・・まあ、クーデターぐらいはあるかもしれない。
アルファンガード
「また来るわ。」
マスター
「またのお越しを。」
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