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2011/11/13 (Sun) 5話

執務室昼800

シェクスピア
「フ~~~。
 まさか私が魔王の椅子の座る日が来るとは思わなかった。」





う~~む。人生とは良く分からないものだ。
うん、本当にね。フェルトにいた時はお嬢様育ちだったのにね。





いまじゃあ、大臣かい。私は。
いや、魔王の代役かな。




まあ、それはそれで頼りにされている。
…悪いことではない。少なくとも。





……それでも、それを計算しているんじゃないかと思うところもある。
今まで、クロンは自然な流れで私に要求をしている。



無理なことは要求していない。
私が情報をリークしたことに気づいているか?


……わからない。それが分かるような言動はない。
そんなヘマをしていない。




変にコミカルな行動をとると思ったら、
頼りにならない対応をするときもある。



そう思ったら、演説でしっかり民衆の心をつかんでいる。
かと思ったら、魔王のように冷徹な判断を下す。
つまるところ、あの男が何を考えているのかわからないのだ。




あんな男は初めてだ。
まったく何を考えているかわからない。
……何も考えていない?
………それはない。あの男は色々計算してあのような行動をとっている。




でなければ、ここの区長などできないだろう。
まあ、いい。
今は彼に従うのが先決だろう。












クロン
「親和性は大丈夫なようだな。」

シェクスピア
「とりあえず。…何が見える?」

クロン
「政務室だな。相変わらずの魔王室だ。
 全く、こんなに凝らなくてもいいのにな。」

シェクスピア
「すげえ魔法ね。目と口耳を借りる・・・・・・。
 うんん。同居させる魔法ね。」

クロン
「魔力はそんなには使わないさ。
 必要なのは集中力だ。」





さらっと言ってくれる。
他人の眼と口と耳を同居させる魔法。
確かにあまり魔力が使わない。
だが、相当な集中力と技量が試される。
脳と眼。脳と口。
脳と耳。これらは繋がっている。
だったら、丸ごと脳をのっとってしまえばてっとり早い。




……が、これには欠点がある。
多大な魔力を消費し続けることになる。
奈何せん、他人の正常な脳を操るのだ。
操られる側の内在的な抵抗がある。




それを押し切って、他人の脳を占領する。
それは身体全体も操ると言うことだ。
それは大幅な魔力を消費する。
自分の身体。


そして、他人の身体。
2人分の魔力を消費することになる。
どんな大魔法使いでも、これを消費し続けることは困難である。


持って1時間。
凡才がやれば一分も無理だ。










そこでクロンがやったのは特殊だ。
目の神経。口の神経。
そこに関連する部位だけを同居させたのだ。
これならば、消費する魔力は必要最低限だ。




身体全体よりも明らかに少ない。
だが、これは明らかに集中力がいる。



そして、知識がいる。口はどの神経・筋肉を使うか。
眼はどの神経……。といった感じに人体の知識もいる。
しかも、乗っ取ったのではない。同居させているのだ。
これならば、操られる側の抵抗も少なくなる。
明らかに神業だ。
神がいるのであれば、神が称える魔法だ。









理論は理解できる。
やり方もおそらく分かるだろう。
だが、どれだけ人体についての知識が必要?



どれだけの集中力が必要?
目を動かすとき、どの神経を使う?
口を動かすときどの神経・筋肉を使う?
それを常に理解して、それを魔法に昇華させる。







……化け物の魔法じゃない。
魔力は使わない。だけど、魔法技術をを使う。
しかも明らかに常識を覆した魔法だ。









……あの男。
やはりただのヘビースモーカーじゃないな。
……と、評するとやすっぽいか。
これだけの魔法の技量はいない。
グッゲンハイムが広いといっても。
それぐらいだ。

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