カキン。
刀を抜く。自分の刀の具合がどうか。
確認するためである。
抜刀術というのがある。
刀を抜いて斬る技だ。
刀は特殊な武器だ。
少し刀の芯がずれていると、鞘から抜けないこともあり得る。
確かに刀は強力な武器だ。
グッゲンハイムの世界では近接戦闘最強の武器のカテゴリーに入っている。
だが、その分利用者を選ぶ。
手入れや技量が少しでも不足していれば全く役に立たない。
だからこそ、使う人物が少ない。
実戦で使えるだけの兵力が圧倒的に少ないのだ。
ユキノ
「さてと・・・・・・。行こっか。」
カチン。
・・・問題ない。
刀の具合もクリアしている。
まあ、今回の依頼は救出がメインだ。
これを使う時点で任務失敗の要素が強い。
使わないなら使わないに越したことはない。
秘密裏に救出できればそれでいい。
今回の一件は手筈はこうだ。
作戦概要自体は簡潔かシンプルだ。
外の中も大騒動にすれば救出はしやすい。
これなら人数は要らない。
私一人で大丈夫だ・・・・。
・・・・確かに問題はどうやってそれをするか?
ってことになるんだろうが。
その辺は適当にするのだろう。
魔王のことだから。
このあたりは面倒くさいのではしゃることにしよう。
まあ、魔王のやり方ということだ。
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