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2012/12/11 (Tue) 4話

魔王通り2(夜)


キリク
「だーかーらー、そっち行ったら危ないんだってば。」

シオン
「うるさい! 付いてこないで!!」



クロノス自治区クロノス市セントラル街。
夕刻が近づいてもまだまだ活気を感じられるこの街。
中でもひときわ活気ある、というかうるさい二人組が居た。
シオンとキリクの二人である。
とりつく島もないシオンの剣幕に、困ったようにキリクがうなる。
しかし、その様子も彼女のかんに障ったようで、シオンは噛みつくように言った。




シオン
「だってあっちに人がどんどん流れていくのよ!?
 何かあったのか、って気になるじゃない」

キリク
「いやまぁ、そうなんだけどさぁ……」




シオン
「何よ? なんか知ってるならはっきりと言いなさい!」


何処までも高圧的なシオンの物言い。
キリクははっきりと苦笑を浮かべた。
それにシオンの片眉が持ち上がる。
まあ、事情が事情なんだが。
・・・・言おうとして言えない。
怒りも露わにもう一度口を開きかけたシオンに慌てたのか。
かぶせるようにキリクが声を低めて言った。




キリク
「……なんか、放火事件があったみたいなんだ。住宅街の方で」

シオン
「え!? なによそれ。大丈夫なの?」

キリク
「すぐ消されたみたいだけどな」

シオン
「・・・・・そう。よかった……」



そう、本当に安心したように呟くシオン。
キリクも小さく笑みを浮かべた。
しかし、それには気づかない様子で、シオンはほっと息を吐く。
どうやら、その様子を見たら犯人ではなさそうだ。
そう思えるような態度を取っている。
色々と放火について捜査はしているが、いまいち確証がもてずに捜査している。
そんな中で見つけたキーパーソンなのかもしれない人物がシオンという女性だ。
それなりに様子を見るが、見たとおりの普通の気の強い女性であると分かる。



きょとん、とそう聞くキリクに、シオンが強気な笑みを浮かべる。
そして、その笑みを張り付けて高らかに言った。
それは自分に言い聞かせているようにも思えるし、みんなに言い聞かせているようにも思える。
どことなく不思議にも思えるが、シオンが言うと全く違和感がないように思える。
それがシオンが不確かな記憶喪失の持ち主だからだろうか。

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