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2013/01/02 (Wed) 5話

霍ッ蝨ー陬擾シ域仂・雲convert_20121219221159


シオン
「しかし、どこに行っても裏路地ってあるものね。
 なんだって、みんな普通に日なたで生きないのかしら?」

アンリ
「そういう生き方ができない人は少なからずいるってことさ。
 誰だってさ。僕だって、そんなに変わりはしない。」


シオンの憎まれ口にアンリは苦笑で応えて進む。
やがて細い路地に入り込み。
住宅が増えてきた。
なんだかまた誰かに追いかけられそうな妙な不安感がある。
それに気付いたわけでもなかろうが。
アンリがシオンの方を見ていった。





シオン
「ねぇ、アンリ。・・・・・・あなたはなぜ、クロノスを守りたいの?
 そりゃあ、自分の自治区は守りたいと思うのは当たり前なんだろうけど。」


そのきっかけの片鱗を知れば。
何かわかるのかもしれない。
確かに彼はあまり表情もなく。
感情も分かりづらいし。
感じもいいとは言えない。
それどころか。
シオンは放火犯として彼に疑われている身だ。
アンリは決してシオンの味方ではない。
それでも。
アンリはシオンのことを守ってくれた。
淡々としていたけれども、確かに心配してくれたし。
落ち着くまで待っていてくれたのだ。
本当にシオンのことなどどうでもよければ。
ひとりさっさと帰ってしまうことだってできただろう。
それでも、アンリは冷やかしの視線に晒されながら。
シオンの傍を離れないで待っていてくれた。
不安なとき、誰かがいる安心感に、シオンは確かに救われてしまった。
たとえ、それがアンリだったとしても、救われてしまったのだ。
それに、あのときのアンリの暖かさが嘘だとは思えなかった。
少しでもいいからアンリのことが知りたい。
今、シオンはそんなことを思っていた。







アンリ
「……あんまり面白い話ではないけれど」

シオン
「それでも構わないわ。・・・・私は知りたいの」


その真剣な言葉に。
アンリは小さくため息をついて。
そのまま歩きながら話す。
そして、彼が話し始めるのを待った。
・・・・歩きながら。

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