FC2ブログ
2013・01
<< 1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22/23/24/25/26/27/28/29/30/31/ >>
2013/01/20 (Sun) 6話

焼け野原森朝800

アンリ
「もののみごとに燃えている。完璧だ。
 ……まあ、そうは言っても精霊のおかげですぐに修復するが。」


ここは事件現場の一つ。
ホルンの森の放火現場だ。
かなり見事に燃え尽きている。



それでもすぐに修復するのだろうが。
それがグッゲンハイムの世界の特徴の一つである。




ここには精霊がいる。
このようにイレギュラーなことが起きれば、それを修復しようとする。
精霊たちが集まって、過剰に成長促進される。


その結果。
一ヶ月もすればすぐに修復されるようになる。
それがグッゲンハイム。
魔法と精霊が支配する世界である。




それは戦争にも利用されていて。
この世界では資源が枯渇することがない。
あらゆる資源が戦いで失っても過剰に修復される。



・・・・。まるで精霊が世界の戦争を促進しているかのように。
それがこの世界である。





キリク
「ま、これでも飲めや。ウチで使っている携帯スープだ。
 意外にいけるぜ。飲んでみろ。」



アンリ
「ああ、ありがとう。・・・・助かる。」





森。
そこでスープを飲むのはまた不思議な感覚である。
コンソメの入ったスープである。
これがコーヒーだったら、飽きが来るが。
そうでなくて、少し安心したアンリであった。





ずず~~~~~~。






コンソメの味が広がる。
あまり飲み物とまでいかないが、スープとしては美味しい。
インスタントとはいえ、それなりに味が保障されているのがコンソメである。
キリクやアンリのような一人暮らしにはそれなりに重宝する。
それは地球でもグッゲンハイムでも同じであった。









目の前にいるのはキリク・グラント。
魔王王立特別治安維持部隊『リュゼ』の隊長である。
地域の治安維持を超えた包括的かつ超法規的に動ける部隊。
いわゆる、クロノス自治区全ての警察が手におえない事件・事象に対応する部隊である。
ようするに戦闘もできる特殊部隊。



逮捕権もとりあえず持っているが、現行犯に限られる。
それなりに権限を持っているため、クロノス自治区の花形ともされる。
かなり選考基準が厳しい。
その割にはキリクは若くして隊長をしている。
『リュゼ』以外にも多くの部隊が存在するが。それぞれが独立に動いている。
そのため、情報統制があまりできていない。
連携も取れていない。



統括しているのは魔王だけだ。
魔王だけが情報を統括している。




かなり修羅場をくぐっている人ではある。
それは間違いない。
警察が手におえない事件。


・・・というのはそれこそ凶悪事件が多いだろう。
そのため殺伐としやすいのだが・・・。
それを感じさせないのん気な性格が売りなのかもしれない。
もっとも。
内面ではどう思っているかはまた別問題なのだが。
表面上は非常にのらりくらりとした男性である。
彼は信頼できる人物である。
・・・・はずなのだが。
彼の説明は後にして。
その前に放火事件の方に着眼した方がいいだろう。




アンリ
「今回の事件はマッチを使われている。魔法保護がかかった森でだ。」

キリク
「マッチ? マッチなあ。そりゃあ、マッチは良く使うが・・・。
 そもそも論を言えば、マッチで森とかを燃やせるのか?


捜査を攪乱しようとしているんなら、相当考えられているな。
 偶然でグッゲンハイムの建物や森にマッチで放火するのは困難だぜ。」







・・・・・・確かにそのとおりである。
全ての建物は魔法保護がかけられているのがグッゲンハイムの世界である。
それこそマッチ程度の魔力で燃えるような建築物は存在しない。
燃えるように作られている燃料があれば話は別だが。
マッチは引火を促すものであり、それ単体では建築物を燃やしつくすことはできないだろう。
それでも燃やそうとするなら魔法を使うか?
・・・・いや、魔法を使った形跡はない。
ならば、建築物や科学技術に詳しい知識がいる。
グッゲンハイムでは科学知識に詳しい人物など数えるほどしかない。
それこそ魔法に頼るものが多いからである。
それならばそれで対応を練らないと、今後も続くことになる。
アンリはそれを憂慮していた。
この自治区は魔王やそのおとも。
それをアンリたちで作りだしたものである。
それをこの程度のもので揺るいではならない。




それにしても随分の知能犯である。
このままでは犯人は見つからないだろう。
・・・というぐらいに難航している。
最大の原因はマッチである。
グッゲンハイムでは放火事件はほぼ魔法による。
そのため、精霊関係から調べることが多い。
魔法による事件。
魔法による解決。
それがグッゲンハイムの世界である。
それを破るのが今回の事件である。
当然、まったくやり方が違う事件。
そのため、捜査のやり方も全く違う。
手際も悪い。
そして、捜査は難航する。
犯人はこのまま逃げていくだろう。
だが、そういうわけにはいかない。
この国境沿い。
それが都市部まで飛び火してきている。
治安維持のためにもここで止める必要がある。
そのためのアンリの捜査。
特殊部隊のキリクの助力である。

スポンサーサイト



未分類 | trackback(0) | comment(0) |


| TOP |

プロフィール

LandM

Author:LandM
この小説を書いている人たちを指します。
作品によっては一人で書いていたり、複数で書いていたりします。
LandMとはその総称です。
よろしくお願いします。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

カテゴリー

月別アーカイブ

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード