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2013/04/07 (Sun) 7話

核爆発前ホルン森800




プルルルルルル。


アンリ
「・・・・・・・つ!!」




この段階で電話。
あり得ない状況である。
すぐさま電話に出るアンリ。


目の前のシオンに警戒しつつ。





クロン
「アア、すまんすまん。言い忘れていたから今話す。
 ちなみにシオンを追っている最中だろうから返事はしなくていいぞ。」




クロンであった。
この段階で緊迫しているのは知っているだろう。
それを超えてでも伝えておかないといけないことがあったということだろう。


アンリはすぐさま納得して、携帯を片手にシオンを警戒する。
そしてもう片方の手ではナイフを構えている。


少しでも動けば投てきする。
そして、シオンを確保する。
そこまで固定してから彼は聞き耳を立てた。




クロン
「シオンの医療診断書が届いたから連絡するぞ。大分時間がかかって申し訳ない。
 精神面・血液面・身体面。あらゆる角度から診断したものだからな。

 全生活史健忘。発症以前の自分に関する記憶が思い出せない状態だな。
 様々な面で診療した結果、原因はストレスによる心因性とのことだ。

 何にしても、医学的に記憶喪失から心神耗弱(こうじゃく)も証明されるだろう。
 裁判になっても無罪になりはしないでも、病院での治療が要される。


 よかったな。裁判になっても罪になりはしないと思うぞ。
 それじゃ後はよろしく。私は説得には行かんからな。」




ピ。





クロンは一方的に電話をかけたと思ったら。
一方的に切っていた。



返事もないことからシオンと接触中だと気づいたのだろう。
さっさと電話をかけたと思ったら、さっさと切った。
その間1分もかかっていない。
シオンも動いていない。







アンリ
「・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



本当に記憶喪失だったのか。
・・・・と言うことに関しては驚きだった。



嘘だとは思いたくは無かった。
・・・という感情はあるにしても。



だが、それとは別に冷静に嘘だと思ってしまうときもあった。
本当だといわれれば感慨深いものはある。




全ては芝居ではなかった。
それだけでなんだか満ち溢れる気持ちになる。
それは事実である。




それと同時に本当に攻撃できるのか?
・・・・そういう不安になる。
彼女が受け入れるときはいい。








だが、彼女が断ったら?
・・・・十分に可能性はある。
ゼロではない。
5分5分。
あるいはそれ以上にあるかもしれない。
そうしたらどうだろうか?


・・・・・。


・・・・・・・。


・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・。



彼女を攻撃しないといけないだろう。
何にしても拘束はしないといけない。
それは絶対だ。
彼女は理由はどうあれ。
犯罪者である。
それは間違いない。
それが記憶喪失によるものであっても。
スパイによるものであっても。
その覚悟は持たないといけない。
知り合いであれば、擁護したい気持ちある。



ましてや。
一緒に過ごしていたのである。
それを攻撃するのは心苦しい。
だからと言って。
見逃すことはあり得ない。
犯罪者を取り逃がすことになる。
それはアンリにとっては。
絶対に見逃せないことではある。





ザサザサ。




アンリ
「・・・・・・!!!!」




キン!!



カチャン!!



ナイフの構える音。
銃の引き金を引く音。
森のせせらぎの音。
それらが交錯して音を奏でていた。

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