目を集中させる。
身体は3倍速になっている。
後は斬撃を見切ることができれば対応ができる。
ヒュウウウ!!
左前方30度。
右上方から斬り込みが予想される。
ヒンメル
「・・・・・・・・・・!!!!」
刀の速度が思った以上に速い。
これがEXランク・・・精霊が称える領域の抜刀術。
ヒンメルの身体を三倍速にしても間に合わないほどの速度。
対応できない速度の斬撃が繰り出されている。
初めは仕込んでいる銃やナイフで攻撃するのを考えていた。
不可能だと判断する。
武器を出している時間はない。
例え三倍速だとしても、それを出す前に斬られてしまう。
斬撃は見えている。
武器による対応は不可能。
ならば、素手で対応するだけの話。
それなりに格闘術も身につけているヒンメル。
対応は可能であるし慣れている。
バシイイイイイイ!!!!
真剣白羽取り。
ヒンメルは素手で神域の斬りこみを捌いた。
女性の斬りこみが精霊が称えるものであれば、
ヒンメルの対応も精霊が称えるもの。
時空魔法の三倍速による白羽取り。
身体能力。魔力のポテンシャル。反射神経。
全てが揃わないと叶わない動作である。
女性
「・・・・・は?」
黒髪の憂いの瞳の女性は唖然とした。
自分の刀が真剣白羽取りされるのは初めてのことである。
自分の刀が素手で止められるなど予想にしていないことである。
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