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2011/10/09 (Sun) 5話

ライサ森夜800×600


ショコラ
「・・・・・このようなことをしてどうするつもりですか?」


・・・・・私を誘拐・・・というよりか同行して暫く。
ふと疑問に思った。
いくらなんでもリスクが飛びぬけている。
・・・・ような気がする。



色々分からないことだらけだ。
相手の目的も、どうやってこの襲撃作戦を練ったのかも。
あまりに上手く行き過ぎている。
まるで私が誘拐されるのが確定事項なように。









アレクサンドラ
「・・・・・・・・・。」

ショコラ
「・・・・・・どうしました?」

アレクサンドラ
「・・・・・ん。いや。」

ショコラ
「今頃になって後悔でもしているのですか?」






アレクサンドラ
「抜かすなよ。それ以上言うようならガキを殺すぜ。」

ショコラ
「・・・・・。」




一瞬。この男が随分と悲しそうな表情をしたような気がする。
私を見て、かなり悲しそうな表情をしていた。
私に同情をした?あるいは、不遇な立場に悲しんだ?
・・・バカバカしい。そんなこと思うならはじめからしない。
それにそのようなことで悲しんでいるようには全く見えない。
むしろ、今回の行為を楽しんでいる。
それに関しては確信できる。
ならなぜ?私を見て悲しそうな表情をしたのだろう。
・・・あるいは、私じゃない何かを見ていたのかもしれない。
・・・・・気のせいかもしれない。
あまり考えるべきではない。









アレクサンドラ
「・・・・まあ、いい。今は機嫌いい。
 ネタバラしはいいぜ。質問に答えてやる。」

ショコラ
「では、なぜタイミング良く攻めてきたんですか?
 偶然ですか?あるいは必然ですか?」






一番疑問に思ったことだ。クロノス自治区とシュライン国家。
その国境にある街、それがライサの街である。
その分、兵士は多いし質も良いものが集まっている。
交代の時期が分かられるほどヘマもしていないはずだ。
偶然か、あるいは必然か。
そのことに関しては疑問がある。







アレクサンドラ
「兵士交代時期は知っていた。
 必然で攻めたと言うのが正しいな。」






・・・・やはり。
でないと、あの少数で攻めてきたことに合点がいかない。
知りえないとあそこまで少数で攻め込む勇気はなかなかでない。
偵察などが目的ならともかく。
強襲するならもう少しは人が必要である。
いくらなんでも攻めると言う行動をするのであれば。
どうやって知りえたか。
・・・・普通から考えれば誰かがリークしたと考えるべきか。







アレクサンドラ
「さる者が情報をリークした。うきーって鳴く
 サルじゃないぞ。あしからず。」

ショコラ
「全く面白くないんですけど。」





誰がリークしたか、どのように知ったか。
・・・の疑問があるがそのあたりは私は考えることではない。
もっと軍の関係者や政治の上層部が考えることだろう。
そのあたりは私が問題視することじゃない。
巫女とはいえ、民間人であるには変わりないのだから。







ショコラ
「・・・そして綿密に計画を立てて強襲した。
 女性を拉致監禁して欲望を満たすために?」





いくらなんでもレートが破綻しているような気がする。
軍の情報機密を手に入れる。
やったことが一般人の乱暴目的の拉致監禁。
やっていることが普通すぎる。
しかも即物的だ。吐き気がするぐらいに。
相手の心配をするわけではないが、国際条約がある。
敵国の民間人をなるべく危害を加えないこと。
これは国際条約でも記されている。
もちろん、遵守しなかったからと言って罰則はないが。
シュライン国家政府もあまりこういう即物的な拉致監禁は望まない。
それがきっかけで迂闊に戦争や戦いになったら目が当てられない。
むやみやたら戦争できるほどシュライン国家はゆとりがない。
力も他の隣国に比べてあるわけでもない。
むしろ、他国となるべき戦いたくない状況であるはずだ。
今回の拉致監禁はそれを考えれば、軍律違反だ。
この目の前にいる男は今回のことが明るみになれば絶対に罰せられる。
それぐらいのリスクを犯しているはずだ。
・・・って敵の心配をしても仕方ないが。









アレクサンドラ
「その辺は俺の理由。
 情報をリークした奴は別の目的がある。」

ショコラ
「・・・リークしたものの目的?」





アレクサンドラ
「それはお前・・・ということだ。これが。
 それを望んでいる。お前が誘拐されることを。」

ショコラ
「・・・・私?」




・・・私を誘拐するために襲撃を仕組んだ?
確かに私は巫女だが、だからと言って特別というわけではない。
せいぜい町内行事に足を運ぶ。
まあ、いわゆるキャンペーンガールみたいな仕事をするだけだ。
一般人とさして変わらない。そこまで特別というわけではない。
私は・・・両親は死んでいるが平凡な家庭の人だ。
特殊な能力を持っているわけではない。
多少魔力などは強いがそれでもそれが特殊というわけではない。
訓練すれば誰でも手に入れれる程度である。
多少容姿が整って魔力がある・・・少女と言ったところだ。
そこになんら特別なことがあるわけではない。







ショコラ
「それは誰ですか?
 人に恨まれることはしてないと思いますが。」

アレクサンドラ
「それは説明できないことになっている。
 さる人物の意向だ。さるといってもウキーっと。」




ショコラ
「もうそれはいいです。」





ここまでつつがなく生活してきたわけではないが・・・。
それでもそこまで人に恨まれるような行き方をした記憶はない。
人にそこまで恨まれている人物は・・・・・・・。
・・・・・まあ、一人だけ思いつくが。私の姉だ。
それでもあの人はそこまでするまで恨んでいる。。。
・・・・ような気がしないでもない。
ただ、だからと言ってシュライン軍人には頼まないだろう。
シュライン軍人と特別なコネがあるとは到底思えない。
私の姉も私と同じで民間人であるには変わりないのだから。




・・・・あるいは私の体内に何かあるのだろうか。
私ですら知りえない何かが。
それを求めて、私を誘拐した。
・・・・・ばかばかしい。それこそファンタジーじゃないの。
そんなご都合的なことがあっても困る。
困りはしないが、それでも大きな陰謀があるのだろうか。







アレクサンドラ
「ま、お前は俺についてくればいいさ。
 質問は?とりあえずもうねえか?」

ショコラ
「・・・・・・・・・。特に。」




あげればキリがないがここまでにしたほうがいい。
大きな問題は氷解した。
私を目的にここまでの襲撃事件を起こした。
目の前にいる男は実行しただけ。
もちろん、欲望を満たすと言うメリットはあるのだろうが。
あるいは金も頂いているのかもしれない。
さる人物の陰謀によって私の誘拐の計画をされた。
・・・・そういうことだろう。
その目的をこの男が知っている可能性は低い。
さる人物はそれを教えていることはないだろう。
だとしたら、これ以上聞いても仕方ない。






それよりもこの状況を脱することを考えるほうが建設だ。
今は従うしかないが、その後どうするかを考えないといけない。
・・・・気を強く持たないといけない。
大丈夫だ。いつか隙はできる。
そのチャンスをうかがって逃げるしかない。
気丈に振舞わないといけない。
・・・今脱出するのは不可能だろう。
あの男のすぐそばに子どもがいる。
私が少しでもおかしな行動を取れば即座に・・・。
アレだろう。
言うまでもないことが起こるだろう。
タイミングとしては子どもが解放されるときか。
あの男が目を離している時か。
・・・そういうことになるだろう。
それまでは耐えるしかない。






アレクサンドラ
「賢いな。今はどう逃げるか考えているってわけか。
 ま、考えてくれ。こっちもやり甲斐がある。」

ショコラ
「あなたの言うとおりにはなりませんよ。」

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