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2012/02/21 (Tue) 7話

ライサ酒場夜人物アリ(800)

シェクスピア
「・・・・じゃあ、これで大丈夫かしら。」

アレクサンドラ
「ああ、問題ない。これならば再び出ることも可能だろう。
 前回はまたあのエルフによって邪魔されたらしいな。」




・・・・あのエルフ。・・・って私のことか。
それとも魔王のことか。微妙なラインである。
その辺は前後の文脈で読むしかないだろう。





シェクスピア
「そうね。魔王クロンと近い人物であるには間違いないわね。
 懐刀ってところかしら?けど、最近になって出してきたわね。」

アレクサンドラ
「魔王の懐の刀は何人かいる。聞いたことがある。
 中にはジュウゾウ・ホムラという焔流派の侍がいた。
 あの陣羽織には見覚えがある。ジュウゾウ・ホムラと同じだ。
 彼女はおそらくその弟子だろう。」







あのエルフとは私のことらしい。
私はそこまで魔王と密接ではないのだが・・・。
他人から見れば、密接な関係かつ懐刀に見えるのかもしれない。
…なんだかそれはそれで嫌ね。
魔王の懐刀と呼ばれるのは何人かいる。
まずジュウゾウ師匠。
後は黒炎教団のウィリアム・ウィルソン…何世だったかは忘れた。
私たちは国内にいる。海外に行ってしまっている者もいる。
まあ、その辺はどうでもいい。
バラバラで全く協力し合わなかったエルフと獣人。
それらをまとめ上げて自治区を作ったのである。
その関係もあって、焔流派は海外でもそれなりに有名なのだ。
まあ、あれから5年が経過している。
ジュウゾウ師匠もウィリアムも最前線で戦うことはないが。
今ではその弟子たちが活躍する時代に移りつつある。





しかし……この声……やはり聞き覚えが……。





アレクサンドラ
「あの女郎がユキノ・ヒイラギか。面白い女だ。
 聞いたことがあったが、あれほどの腕とはな。」



・・・・・・!!!
・・・・・・・・・・!!!!!!
…………アレクサンドラ・・・・・・トーリノ!!
間違いない。彼である。


カチ。





思わず刀に手をやる。ここで切り殺してもいい……。
そこまで感情が高ぶった。
ショコラのあの悲惨な泣き具合…。
それを見ても彼がどれだけショコラを慰みものにしたか分かる。
その張本人が目の前にいる。いや、ショコラだけではない。
年間10人…いや。
それ以上の女性が彼の手によって慰みものになっている。
その事実がある。
彼はその事実を否定はしない。情報は確実に真実を語っている。






ここで戦って倒しても何ら問題はない。
あと処理はあの魔王が手際よくやってくれるだろう。
だからこそ、そこまでの無茶が昔から色々通っているのである。
もとより、今回の騒動の元凶の二人である。
それが揃っている。
彼らがいなければ、ここまでクロノス自治区は襲撃に合わなかっただろう。



彼等はその根本原因である。
彼らさえ倒せば、襲撃は一時的にしのげるだろう。
否、一時的で構わない。この世界は力が力を呼ぶ世界。
アレクの代用品はすぐあらわれる。
私たちは一時でも平和なときが欲しい。
それを願って剣を振るうのである。
そのチャンスが訪れている。
確実に。戦力差はあるかもしれないが、相手は気付いていない。
一人を隠密に倒し、もう一人を正面でたたく。
それならば、戦力差は補える。









・・・・いや、落ち着きなさい。
ユキノ・ヒイラギ。
道義的とかそういうのではなくて。
ここで戦ってどうなるかを……。
ここは喫茶店であり、ライサ街のど真ん中である。
客は周りの人を人質に取られたらどうするの?
シェクスピアもアレクサンドラもそんなこと知ったこっちゃないだろう。
当たり前だ。ここの住民ではないのだ。
外国の人間がどう死のうがどんな目にあおうが知っちゃこっちゃない。
そこまで割り切っている人でなしではないにしても。
戦闘時には間違いなく気にしない。
そういう二人だ。二人はそれなりにつわものだ。
一般兵士とはわけが違う実力を持っている。
何かあれば、すぐさま適切な対応をとるだろう。
その場合に不利になるのは私だ。
街の住民を人質に取られれば戦えない。
それは私の甘さだろうが・・・。
それでも街のために戦っている私が、街を犠牲にするのは本末転倒だろう。
そこまで人でなしではない。
そういう人でなしは魔王一人で十分だ。
・・・・・手は出せない。この場所、タイミングでは。

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