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2012/04/18 (Wed) 2話

煙草

ユキノ
「私はユキノ・ヒイラギと言う一振りの刀。
 ショコラさんを救うためにはこの身を血に染める事も厭いますまい。」

クロン
「そう言うのであれば、私はクロノス自治区の平和と安寧のためにだ。
 ユキノを処断しないといけない。魔王は平和の為に人でなしになる。」


そうなると、私は魔王としての判断をしないといけない。
むしろ為政者としての判断ということになるのだろうか。
どうしてユキノ・ヒイラギを処断しないといけないのか。
命令違反とかそういう問題ではない。
単純にユキノがクロノス自治区の平和を脅かすことをするからである。
ユキノが隣国の砦に侵入することで戦争が起こるかもしれない。
それはクロノス自治区の平和を乱すものになる。
もちろん、ユキノが悪いことをやっていないのはわかる。
一番悪いのはシュライン国家のアレクである。
それはゆるぎないことである。
間違いないことである。
そして、ユキノが誘拐された女性を救出しようとするのも悪いことではない。
それも分かってはいる。
理解しているに決まっている。
分かりきっていることである。
だが。
それと政治の世界は別である。
ちょっと因縁つけただけで戦争が起こるような世界である。
そういう時代なのである。
このグッゲンハイムは弾薬庫みたいなものである。
隙を見れば、食われる。
食う世界である。
戦争が起こるなんてザラである。
ユキノが侵入しただけで戦争にまで発展する。
そんな可能性だってないわけではないのである。
だからこそ、最終的な論理を言えばユキノの行動が平和を乱す。
・・・と言うことになってしまうのである。
間違っているのは分かっているさ。
分かっているが、軽はずみOKを出せるわけが無い。
私は魔王である。
このクロノス自治区の約一億人を守る立場である。
私情や安っぽい正義感に任せて、一億人を戦争状態に巻き込むわけには行かない。
間違っていると分かっていても。
ゆがんでいるとわかっていても。
それでもユキノの行動を看過するわけにはいかないのである。
それが魔王という生き物であり。
政治家という生き物なのだ。


















これがユキノの独断でやったこと。
・・・と言っても無駄になる可能性もある。
そう済ませて、戦争にならないケースも多々ある。
逆のケースも多々あると言うことである。
独断でやったことが、敵国の攻撃とされることもあるのだ。
その事実がある限り。
つまり、ユキノの襲撃があったという事実。
その一点でその思惑が歪曲化されることはある。
それが政治家の世界である。





ユキノ
「では、私はどうしたら良いんですか・・・・?
 ・・・・このまま座して待てとでも言うのですか?」
















カチン。





煙草に火をつけて椅子に背を預ける。
さすがに泣きそうな顔までされては決まりが悪い。






どう動くかを考えるとしよう。
一番妥当なのはユキノを説得して正式な手続きを取ることだ。
もはや国際問題でどの国に意見を求めても賛同を得られるだろう。
だが問題は救出までにショコラが無事でいられる可能性が低い…。
いや、ないと言えることだ。
ショコラは犯され、精神はボロボロになり、下手をすれば死ぬ。
だがそれならまだマシで魔王の力が暴走した場合どうなるか予測がつかない。
自滅するか、シュラインを吹き飛ばすか、あるいは世界が滅びるか。
比喩ではなくそれほどの潜在能力はあるはずだ。
・・・・まあ、そこまではいかないか。
どの道、彼女がそこまでの力を出すことはまああり得ないだろう。
それでもショコラを早急に助け出すしかない。
それが一番安全だ。
世界とクロノス自治区にとって。
多少リスクは大きいが、その辺はユキノも責任を取るだろう。
今回の戦いでユキノを取り込むことができるなら安いものだ。
それぐらいの気構えでいけばいい。
そして、私と焔流派との関係もより密着したものになる。
そうすれば、自ずと協力関係も導けるだろう。
ついでにショコラも救出できるなら悪いことではない。
シュラインを完全に敵国になるリスクはあるが、それは遅かれ早かれなるだろう。
歴史上、あまりエルフや獣人と仲良くなる気はないだろうから。
ならば、この際敵関係になっても良いだろう。
それに対する利益もないわけではない。
















・・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・・にしてもだ。
問題がある。それは戦争に発展する可能性がある・・ということだ。
もちろん、あまり高くは無いだろう。
シュラインはシュラインの都合がある。
戦争に発展するかどうかは未知数だ。
だが、長期的な小競り合いには発展する可能性はある。
そうなると一気に戦争にやろうとすればできる。
・・・・その可能性も排除はしないといけない。
なるべくだ。
あまりこの状況下での戦いは望ましくない。
なんだかんだいって、この自治区がまとまったのも5年だからな。
めまぐるしくまとまっていったが、限界はある。
後5年は必要にはなってくるだろう。
そうなると私はいくつになるんだ?
まあ、いいか。
そんなことは。
どの道、この状況下で戦いに望むこと自体かなり無謀だ。
それは事実である。














戦いに発展するのを避けるためにはどうするか。
かつ、救出できる方法。
それはまるで事件の痕跡がなかった。
つまり証拠を残さないと言うことである。
今回のことは国家。つまりシュライン国家自体も関与していない。
個人の軍人の暴走だと考えることが出来る。
ならば、すみやか救出するほうがいい。
むやみやたらに長引かせるだけ凶が出る。
今すぐ行くべきか・・・・。
ならば、そのためには・・・。

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