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2012/06/08 (Fri) 5話

ライサ部屋昼800

ガシャン!!

母親
「ごめんなさ~~~い。」




廊下の方で物音がした。
私もショコラさんもビクッと驚いた。
ついつい任務のこともあって警戒してしまう。



母殿が皿を落として割っただけらしい。
・・・・そういえば、母親はこのことを知っているのだろうか?
知っているのならもっと親身に面倒を見ても良いような気がするが。
そういえば、ショコラさんには兄弟姉妹はいるのだろうか?
あまりそういう家族的事情を知らない。
・・・というよりか、ショコラさんのほうからそういう話はない。




ショコラ
「・・・・・・・・・。」


ひょっとしたら、先ほどのことで記憶がフラッシュバックしたのだろうか。
トラウマというか精神的な傷を受けると何でもないときにそういうのが出てくると言う。



それはいつになっても治らないとも聞く。
10年以上経過しても、ふとしたことで記憶がフラッシュバックする。



・・・と言うのも聞いたことがある。
だから、本当の意味で乱暴されたのを乗り越えるのは難しい。
不可能なのかもしれない。
そういう話を何度か聞いたことがある。
私も女性である。
そして、このグッゲンハイムの世界である。
女性が負けたらどうなるかは、子どものころから教えられる。







ユキノ
「大丈夫よ。ここには私しかいないから。ね、ほら?」


私は出来るだけ優しく語りかける。
効果があるかどうかは疑問がある。
かなりチープな声かけである。
これで効果があるのだったら、乱暴のショックはすぐに癒える。
これが全くそのとおり、ショコラさんの表情は相当青ざめている。
貧血でも起こしているのではないか。
・・・と思えるほどの青ざめようだ。
ショックで倒れてもおかしくない状況である。











ショコラ
「い・・・・いやああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああ!!!!!」


本日最大の絶叫。
おそらく強烈なフラッシュバックが襲ってきたのだろう。
それは客観的に見ている私でも分かる。
まだ乱暴されて一週間も経過していない。
より具体的な記憶のフラッシュバックがやってきてもおかしくはない。
虚構と現実。
記憶が現実を覆い隠す。
陵辱された記憶が現実を覆うほどの強烈さをほこったのだろう。
それが乱暴の記憶というものだ。
トラウマの現実とも言える。



ショコラ
「来ないで!!!来ないで!!
 嫌なの!!嫌あああああああああああああああああああああ!!!!!」

ユキノ
「ねえ、ショコラさん、・・・・・・・・。」





この状況下でどうすればいいのか。
正直戸惑う。
力で止める?あるいは、抱擁して落ち着かせる?
・・・・どちらも効果的なのかは迷う。
今の錯乱状態である。
力で止めても意味がない。
抱擁しても、それが乱暴と重なったら意味がない。
あるいは逆効果になるかもしれない。
何もしないのが一番か。
白状かもしれないがそれが一番かもしれない。





バンバンバン!!!!




物が飛ぶ。
自分が跳んだり跳ねたりする。
ひとしきり叫ぶ。
ひとしきり泣く。
それらを続けているショコラさんを見続けた。
それを私は傍観しているだけだった。

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