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2001/03/15 (Thu) 4話『鬼の魔術師』


カレンは挑発はしたものの、どうすべきか悩んでいた。
先ほどの竜の少年といい、鬼の少女といい……随分と異次元な存在が舞い降りてきたものだ。



カレンの懸念は能力制御にあった。
カレンは非常に能力が高い。破格と言ってもいいぐらいであった。
その力が暴走しないために、カレンには能力を制限する負荷がかかっている。
それ加えて、カレンの持っている聖剣グラストも能力制御がかかっている。

本気を出した時のカレンに比べると20%ぐらいの力しか発揮できないようになっている。
通常の敵であれば、それでも問題なく駆逐することが可能である。
しかし、敵はどうのような能力・行動を示すか分からないのである。

そのような敵と戦う時はなるべく本気の方がいい。
カレンは直感というか本能ともいえる感覚でそう判断していた。











レイビア「どうした?私が怖いか?」

カレン「………。」

しばらくの間、二人は見つめあっていた。
カレンは普段横柄な態度を取っているが、それが戦闘に出たことはない。
敵であるレイビアを過小評価しない。
下手をしなくても、死ぬ可能性のある相手だ。
そう確信していた。

だからこそ、カレンは動けなかった。
いかなる攻撃で不意打ちをくらうのかが怖かったのだ。


しかし、いつまでもそうしているわけにはいかない。
時間が過ぎるのはあまり得策ではない。












カレン「我、カレン・エスタークが水の紋章を構築する。
    向かう姿は滝のごとく。
    流れるように進む。
    波のごとく素早く。」


グウウン。

カレンの周囲に水色のオーラが展開される。
それはまるで湖を映し出したかのようだった。
深夜の夜に広がる水色のオーラは非常に幻想的に壮美であった。









レイビア「……レイビア・フェルトが詠唱する。
     光あるところに影がおる。
     世界は全て影で覆われておる。
     影は自ら姿を現さん。
     秘密にするからこそ影である。
     私もすなわち影なり。
     闇属性隠密魔法 ペイン。」







グウン!!

レイビアの姿が見えなくなる。
いや――――正確には闇に飲み込まれようとしている。
レイビアという存在がまるで闇とまじりあっているようであった。













カレン「障害乗り越え、海へとわたる。」

カレンは水色のオーラをレイビアのもとへと伸ばす。
瞬時にカレンはレイビアの懐へと入り込む。
その流れるような動作はまるで滝や川のようであった。


カレン「流れに身を委ねる。
    振りぬくは川の流れの如く。
    水属性剣技……直流剣!!」



グウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ。






カレン「ち………。影はカモフラージュか。」

レイビアが取り込まれている影ごとカレンは斬りこんだ。
………が、全く手ごたえがなかった。
つまり、レイビアはあの影の中にいないということだ。


だからといって、姿を完全に消すことは不可能である。
カモフラージュしているのであって、実体はどこかに存在している。
問題はそれがどこにあるかだ。


     

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