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2012/06/20 (Wed) 14話

和室(2)夜800


ふ~~~~~。
風呂に入り終えた私は鏡の前に座って手入れをする。
今日は色々と考えていた。
小さいことでは朝食の献立、大きくなるとショコラさんについてだ。
特にショコラさんに関しては一日の大半を費やしていたように思う。
…決して私がショコラさんに懸想しているわけではなく。
そして考えて考えて…たどり着いた答え。
それは私が刀でしかないというものだった。
刀は外敵を排除することは出来ても癒すことはできない。
もちろん会いに行くのが無駄とは思わない。
でもそれでショコラさんが治るとは思えなかった。
錯乱する度に心を磨り減らして憔悴していく。
完治するよりも先にショコラさんの心が無くなってしまいそうで怖い。
ラックは感情が出るのは良いことと言っていたが・・。
確かにそのとおりなのかもしれないが。
それでも目の前でそれを見るとつらいものがある。
それはゆるぎないことである。




・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・。


忘れさせる魔法アイテム、ね。
忘れることは悪いことではない。
病院の治療も突き詰めれば安静に時を過ごす。
辛かった記憶を忘れさせるものだから。
それが早まるのは良いことだ。
ただし、本当にラック・フェルトを信用していいのだろうかという疑念はある。
忘れアイテムなんて未来か異世界っぽいアイテムを作れる頭脳がある。
だから、裏で何を考えていても不思議ではない。
天才と何とかの狭間にいる者たちの頭の中身など理解できない。
あー、頭から煙が出そうだ。
今日はもう寝ちゃおう。
億劫になって少し早いが布団を敷いた。
布団に潜り込んでも頭の中に悩みがぐるぐるしている。
私はきつく目を閉じてそれらを意図的に追い払う。
最後に残ったのは笑顔を浮かべたショコラさんだった。




・・・・・。


・・・・・・・。



・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・。




ユキノ
「ショコラ、さん…。絶対に私が…。」

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ユキノさんは優しいですね。
助けた、という関わりがあったとはいえ。心も救いたい、ちゃんと笑顔が見たい、と関わり続けて行くのは、やっぱり彼女が優しいからだと思います。

吐き出してしまうことが必要、か。
自分の現況と合わせて、いろいろ考えるところがありました。
無理やり平静を保っても、それは癒しの道にはつながらないのかな……。

それにしてもラックさんのハイテンション、安心していいのか不安になるべきなのか、迷うところですね(笑)

2015/08/09 14:34 | 椿 [ 編集 ]


椿 様へ 

この辺がユキノの優しさだと思います。
関わり続けていくのがユキノのやさしさとして表れているのがいいですね。
強さと優しさを兼ね備えているキャラクターです。

なかなかため込むことの苦しさがあると思うので。
その辺を考えた文章にもなっております。
無理に平静を繕うのが大切なのか、どうなのか・・分からないところですからね。

ラックは毎回あんなもんなので、気にしなくていいです(笑)。

2015/08/09 19:41 | LandM [ 編集 ]


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