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2001/03/20 (Tue) 9話『無限鬼腕(むげんおにかいな)』

reiviasasi_convert_20100315065913.jpg


バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!






レイビア「ふう……そうはいっても、1000人を喰らうはかなりの時間を要する。」


レイビアがアイアトーネ市の防衛部隊の一つと戦って20分が経過していた。
鬼と人間が戦って、鬼が負ける道理はない。
それこそ勇者がこの場にいるのであれば、状況も違ってくるが……そうでもない。


問題はかかる時間だ。
目的は宴ではなく、結界を守ることにある。
このままの調子で進んでいけば、間違いなくタイムオーバーとなる。


それはレイビアにとっては癪に障ることである。
レイビアの個人的な感情をはさめば、別段母のためにそこまでこだわる必要はない……。
が、何か手向けとしてやってやりたいという娘心も内在していた。


母親のことはふらっと魔界にやって来たアズクウェイドが色々教えてくれた。
話だけには聞いているが……それは話だけであり、実際に会ってもそこまで感動しないのだろうと心の中にあった。

死んでも別段感情が揺らぐということはないが……それでも、母のために何かをやってあげなければ娘ではない。
そう思ったレイビアは母の作った結界を守ろうと思ったのである。


ここまで鬼を擁してそれが守れないようであれば、それこそ本末転倒である。
ならば、手段をもっと徹底させる必要がある。

それこそ、大魔法に準ずる魔法を使用する。
それは鬼を容易に召喚できるレイビアで負担になることである。


それでもレイビアは躊躇いはなかった。











レイビア「鬼童子が力の一端を解放しよう。
     愛でるべきは鬼。
     鬼の腕は堅牢。
     屈強にして、残酷。
     握る握力は肉片をつぶす。
     研ぎ澄まされた爪は臓器を裂く。
     血染めの桜が舞い散るであろう。
     それは鬼の宴。
     狂乱の宴を舞わせよう。
     無限の腕が大地に降り立つ。
     血桜舞(けつおうぶ)
     沸血舞(ふっけつぶ)
     降下血舞(こうかけつぶ)
     地血舞(ちけつぶ)
     さあ、鬼の宴の舞を始めよう。
     出でよ!!久久能智乃神(くくのちのかみ)!!」




グウン―――――――――――――――。

瞬間、鬼の手が無数に大地から生まれた。
その手はレイビアの近くにいる鬼の手よりも大きかった。爪が赤黒く染まっていた。
地から現れた鬼の手はそれこそ、人間を引き裂くだけにあるような腕であった。


異様な光景であった。
無数の鬼の手が人間の群衆を囲っていた。
自分は異界に巻き込まれたのではないか?そう当たり前の疑問符を呈したい光景が広がっていた。






――――――――そして。
その鬼の手らは人を引き裂き始めた。



「う……うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。」


血の舞が始まった。
血が吹き出すように舞っていた。
それは不規則かつ豪快に。
その光景は正に鬼の宴にふさわしいものであった。





レイビア「………脆いな。」
レイビアは血の舞で振り注いだ血流を舐めながら、そうつぶやいた。

そして、再び月を眺め始めた。


レイビア「あと、二部隊か……間に合うか……いや、間に合わせよう。それを母への手向けとしよう。」


レイビアと鬼たちは血の舞を最後まで見ずに、ソコを去った。
まるで興味を無くしたかのように。



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またお邪魔させて頂きました。
そしてやっとここまで読み進める事が出来ました(笑)

少女の水色の髪に黒い衣に夥しい赤……読んでいても視覚的にかなり強烈ですね!
色の取り合わせが良いな、と思ってしまいました。血ですが。
この子が本来の故郷にどんな事をもたらすのか気になります。

次回の更新楽しみにしています。

2010/03/21 22:10 | 若野 史 [ 編集 ]


 

沸血舞(ふっけつぶ)とは造語ですか?すごい!

読んだ途端にゾクリときました。

人が割かれる様は想像したくないのに、してしまう・・・。

2010/03/22 00:05 | のくにぴゆう [ 編集 ]


Re: タイトルなし 

若野 史様へ

いやあ、ここまで読んでくださってありがとうございます。
なかなかここまで読むのは大変だったと思います。
本当に感謝感謝です。

レイビア・フェルトが今後どうなるか……というのはまた別の話で語られると思いますが、それでも魔界から帰ってきた少女がどうなるか……というのは確かに重要なことですよね。色の組み合わせも、確かに水色と血の色でコントラストになりますよね。
……カラー絵にはなっていないですけどね。

またお時間があるときに読んでくださいませ。

2010/03/22 06:45 | LandM [ 編集 ]


Re: タイトルなし 

のくにぴゆう 様へ

ご愛読ありがとうございます。
沸血舞は造語ですね。完璧なる造語です。
この辺の造語は結構適当だなあ……と思いながら、書いておりました。
着目されるとは思わなかったので、うれしい限りです。

確かにレイビアは人を割くイメージがありますね。似合っているというか……。


また、お時間ありましたら、よんでくださいませ。

2010/03/22 06:49 | LandM [ 編集 ]


 

士気の高さにもよりますが、1000人程度の部隊だったら、一方的に100人殺されたらみんな武器を捨ててパニック状態になって戦闘不能というか我先にその場から逃げ出すのではないでしょうか。

レイビアちゃんが律儀にその場に残らなくても、ある程度殺したら追撃は鬼にまかせて自分は別な部隊を殺しに行ってもいいような気がします。

もっとも、これは「近くに他の敵の部隊が存在しない」ことを前提としての話ですけれど。

無線が使えるだけのテクノロジーがあるなら、この部隊も本国や同行部隊に救援を求めるとかやりそうですけどねえ。

とツッコんでしまう悲しいシミュレーションゲームファンの性(汗)

2010/03/22 14:21 | ポール・ブリッツ [ 編集 ]


 

誤解のないように重ねていっておきますが、

小説は実に面白いです。

レイビアちゃんいい味出してますな(^^)

インパクト的に完全に母親を食ってる(^^)

2010/03/22 14:32 | ポール・ブリッツ [ 編集 ]


Re: タイトルなし 

ポール・ブリッツ様へ。
援軍についての情報は2章で出てくる予定ですかね。
その辺はシュラインも抜かりなくやる……つもりではあるんですけど、まあポール・ブリッツ様から見るとどうなのか……ということはありますね。

あとは、鬼についてはあれですね。。。レイビアが直接召喚しているので、近くにいないと鬼は消えてしまうシステムになっているんですよ。なので、鬼に任せて自分はどこかに行く……ということはできないですね。それができれば、まだ戦略の幅が広がるんですけどね。その辺まで書く気はなかったので、書かなかったですけど。

まあ、また時間があったら読んでやってくださいませ。

2010/03/22 18:32 | LandM [ 編集 ]


 

どうも、日賀美沙奈です。
6章を読了いたしました。

一気に展開がスピーディーになって、読むのを中断できない勢いでした。当初、カレンさんには理屈っぽいイメージがあったのですが、話に入るとストレートな性格と行動がわかりやすくて好きになりました。この章では前半だけの登場で残念!再登場を楽しみにしています。

P.S.前回のコメントで変な絵文字をつけてしまい、申しわけありません(Flashとは思わなかった…プレビューできなかったものでorz)。目ざわりでしたら消していただいて結構です。ではまた。

2010/07/02 21:27 | 日賀美沙奈 [ 編集 ]


Re: タイトルなし 

絵文字についてはそこまで気になさらずに。
特にそういうのは抵抗はない人間なので。自分では書かないですけどね。
感想には色々な表記があると思っていますので。

カレンを理屈っぽいと指摘頂いてありがとうございます。私的にはカレンは理屈とストレートに行動するのが特徴だと思っております。こういうところを指摘頂くのは嬉しいですね。
ありがとうございます。

2010/07/03 05:55 | LandM(才条 蓮) [ 編集 ]


 

レイビアちゃん強い!
マユルくんと同じく、人間とは別の理屈で動く存在ですが、二人のような「人であって人でないもの」には強烈な魅力がありますね。

それゆえに、カレンさんとは相容れない存在。
このお話がどうなっていくのか、すごく気になります。

2014/11/28 08:35 | 椿 [ 編集 ]


椿 様へ 

結構な終わり方になると思いますので
お楽しみくださいませ。

レイビアも良いキャラクターですね。
あれはあれでキャラクターとして確立していますからね。
面白い魅力があります。

いつもコメントありがとうございます~~。

2014/11/28 19:40 | LandM [ 編集 ]


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