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2012/08/08 (Wed) 4話

廊下800夜bmp


アレクサンドラ
「・・・・・・・・新兵器を次の戦いで使ってほしい?」

ラック
「そそ。実は今回協力しているのはいくつか理由があってね。
 新兵器の実験も絡んでいるんだよ。それを使わせてほしい。」

アレクサンドラ
「いくつか聞きたいことがある。本来的には西の管理者フェルトと
 シュライン国家は敵国だ。それこそ300年前から続く敵国の関係だ。

その国で実験するのは普通じゃない。他の戦場で使えばいい。
 グッゲンハイムだったら、戦場には困らないだろう。」




ずっと謎に思っていることである。
目の前にいるのは世界的に有名なラック・フェルト氏。
フィルトの錬金術師にして、西大陸では最高の科学者。
フェルトの学者である。
急に彼がやってきたと思ったら、情報を教える。
そして、何かと兵器を開発してくれたりする。
携帯用の治療薬もいくつか開発してくれた。
それらは全て戦場で役に立つものばかりである。
無条件で協力してくれるのはいいことである。
無論、打算があるのだろうが。
それはそれでいい。




問題はそれを敵国でやることの意味だ。
フェルト国家とシュライン国家は正直敵国である。
敵国同士である。
それも300年近く続く敵国である。
フェルトは大国でシュラインをものともしないぐらいの敵国である。
もっとも、それでも侵略しないのはデュミナス帝国を畏怖してのことだが。
それを度外視しても、敵国で実験する意味が分からない。
データを集めるだけなら同盟国ですればいい。
わざわざ敵国でする意味もリスクも必要ない。




もっとも、目の前にいる御人はそんなことどうでもいいのだろうが。
ともかく実験ができるのであればどこでもいい。
そんな感じである。
問題はコイツの背後にいるやつが何だってここで実験するように言ったのか。
それが分からない。
それぐらいはコイツだって知っているだろう。
知らなければ実験に協力しない。
それだけである。
何も分からない得体も知れない者をいつまでも協力できない。






ラック
「フェルト国家が最終的に望んでいることは何か?
 ・・・それは西の諸国全てを管理下に置くことだよね。
その目の上のタンコブがシュライン国家だ。
 シュライン国家はあの北の帝国デュミナスの同盟国だ。

そんなことだから、シュライン国家が邪魔なんだけど。
 まあ、戦争だけで西の諸国を征服できると考えていない。


いや、それで征服できるんだったら苦労しないけど。
できないから水面下で色々なベクトルで協力関係を築きたい。


経済・技術・軍事・・・そういったベクトルからの協力をしていく。
草の根のところからもフェルト国家の影響力を示したいってことだよ。」






・・・・確かに戦争だけで征服できるほど世界は簡単ではない。
それなりに歴史を重ねてきた時代である。
新たに国家を作るようなご時勢でもない。
むしろ、3大国から独立を図ろうとする国家のほうが多いのが実情だ。
戦争で征服するよりも、水面下で協力を求める。
そして、じわりじわりとフェルト国家の影響力を示す。
そうすることで、デュミナス帝国からの独立を促したい。
そういうことを考えている派閥もいるということだ。
今回のラックの協力はそれに伴ってのこと。
・・・と考えるのが妥当だ。
後は失敗しても、減る人材が敵国である。
敵国ならばどんなに消費しても痛いものではない。
そういう打算もあるだろう。
まあ、そのあたりはかまわないのだが・・・。





・・・・・ここまで言うということは本当のことなのかもしれない。
この男はそういうことで嘘をつく男ではない。
むしろ、政治という分野には興味を持たない奴というのが正しい。
そんなことに興味を持つぐらいなら実験に興味を持つ。
そういう男なのだろう。





アレクサンドラ
「いいだろう。フェルト国家の最新鋭の実験機を使わせてもらおう。
 ・・・・で、どんなものなんだ?ゴーレムか?魔導砲か?」

ラック
「魔導砲だよ。チョッチ、外に来てくれると助かるね。」




・・・・少なくとも敵意はない。
今回の戦いに関しては本気で協力してくれている。
それは間違いない。
その裏でどれだけの打算があるかは知らない。
どれだけの陰謀があるかは知らない。
だが、使えるものは使う。
それはある意味で正しいことである。

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