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2012/08/24 (Fri) 3話

ライサ森夜800×600


クロン
「……という理由で攻めることを推奨したい。…がこれは賭けになる。
 読みが外れれば、大敗する。現場の意見を尊重したらいい。」

ウィリアム
「うむむ。確かに難しい判断ですな。攻める場合は救出部隊と大砲部隊。
 分かれる訳ですから、当然ジリ貧になって負ける可能性が高いですな。」




・・・・確かにそれがある。
大砲があるのは予想外であった。
これだけならまだ何とかなるのかもしれないが。
『何か』とんでもないものがある。
それが勃発したらどうなるか?
・・・混乱状況での戦闘が予想される。
そうなると余計に戦闘がややこしくなる。
同士討ちなんていうのも絡んでくるかもしれない。
乱戦になるのは必至である。
その状況下で戦闘するのはまた・・・随分な。




魔王の言うとおり、これは賭けである。
かなり壮大な。
だが、成功すれば全て決着がつけれる。
ここまでの道のりは平坦ではなかったが。
その決着に一応終止符はつけれるだろう。
ここで救出ができなかったら、今度いつになるか分からない。
一ヵ月後か、一年後か。
・・・・そこまで待つことは出来ないだろう。
そう考えると攻めるほうを選びたくなるが・・・・。




だが負けてしまっては何もならない。
私が死ぬのは・・・・まあ、良くないが。
問題は拉致された人の苦しみが続くことだ。
それを考慮に入れると、私たちに負けは許されない。
私たちが負けたら、救出する部隊はいない。
ないし、新たに部隊を編成するのに膨大な時間がかかる。
それを考えると撤退するもの良しとしないといけない。
気持ちだけで救出できるのであれば、苦労はしない。
そこは冷静に判断しなければならない。
現場の人間として。




・・・・危険を承知で攻めるか。
あるいは撤退するか。








・・・・・・。


・・・・・・・。



・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・。





ユキノ
「攻めましょう。魔王の性格はともかく戦略眼は確かです。
 この機会を逃せば、救出できる機会はまともにないかもしれません。」

ウィリアム
「同感ですな。ユキノ殿には大砲部隊として選りすぐりを数名回します。
 どれも自己で戦闘判断が出来る者です。乱戦でも戦えるでしょう。」




どうやらウィリアム司教も同じ考えのようだ。
魔王の戦略眼・・・・カンと言えばいいか。
そういうものは確かである。
この自治区をまとめたときも同じである。
彼自身にそこまで頼ったわけではない。
一番役に立ったのは、ここ一番の戦略眼である。
それが正しく進んだからこそ成功してきたのである。
だからこそ信頼して進むしかない。




それに正直言って。
あのフェルト国家が無償で敵国に武器を調達するのは考えにくい。
敵国である。
もちろん、諸々の考えがあったとしてもである。
試作といって、敵国に渡すのも変な話である。
それを考えると、それを囮にしてとんでもない実験をする。
・・・と言う方がしっくりくる。
・・・・・・それはアレクサンドラも分かっているような気がするが。
それともそれすら気づかなかったのか。
・・・・気づかなくても無理が無いかもしれない。
魔王みたいにバックボーンがいないのだから。
私も魔王に言われて気づいたようなものだ。
正直、私がアレクの立場なら気づかないだろう。




相手の同情しても仕方ない。
そして、それを考えるゆとりもこちらにはないだろう。





ユキノ
「……はあ、ガラじゃないけど、遺書でも書いておこうかしら?
 それぐらい痛烈な戦場になりそうね。今回の戦いは。」

ウィリアム
「受け取っておきますぞ。渡す先は、ジュウゾウ殿でよろしいか?」


ユキノ
「結構です。そんなことを考える前に生存する方法を考えます。」
 



それよりも問題はどう戦うかだ。
救出部隊は普通に救出すればいいだろう。
混戦が予想される。
その最中で救出するのは容易だろう。
問題は私たちのほうである。
かなりぶっちゃければ囮そのものである。
危険地帯に突っ込むようなもの。
・・・というよりかそのものか。
今のうち遺書でも書いておいたほうがいいのだろうか。
と思ってしまいそうな場面に遭遇するだろう。
もちろん、遺書なんて書かないが。




兵士はたくさんいるわ。
大砲はふってくるわ。
何が起こるかわからないわ。
・・・かなり不利な状況であるには違いない。
この場面では慎重に戦うに限る。
第一に考えないといけないのは自分の生命である。
混戦になるのが予想される。
各自が判断して命を優先に行動する。
それが一番だろう。
それは魔王の言うとおり。
『何か』があるのを信じての行動である。
中途半端な行動は一番まずい。
『何か』がある。
それを信じて行動するのが一番だ。
特にこういう状況では。

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