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2012/09/14 (Fri) 8話

斬撃(炎)


ガキン!!

ユキノ
「振りきればさえぎるものなし。例え大木であっても、人であっても。
 それが堅牢が門であろうとも、この斬撃をさえぎるものはなかろう。
 すべてを溶かすほどの熱線。すべてを焼き尽くす斬り込み。
 それこそが斬撃の極意。斬り込みの真骨頂。」




ガキン!!




アレクサンドラ
「突き貫くことができれば遮る物なし。それが例え鋼鉄の盾であっても。
 それが無明の刀であっても、この突貫を遮る物なし。
 すべてを貫くほどの圧力。すべてを破滅へと押し流す威力。
 それこそが水の突貫の極意。それこそが槍の突きである。」





ガキン!!





ユキノ
「『炎』上級精霊ヒムラを奉(たてまつ)る……!!」




グウン―――。




アレクサンドラ
「『水』上級精霊バリエバがいざ参る・・・・!!」




グウン―――。




ユキノ
「焔流派上級剣技………『火粉焔斬(かふんえんざん)』!!!」

アレクサンドラ
「水の猛将アレクサンドラが行く・・・・!!
 『洪水駕突(こうずいがとつ)』!!!」




キイイイイイイイイイイイイ!!!




ガシャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!




互いの武器が衝突しあう。
互いの魔力をぶつけて。
そして、互いの精霊をぶつけて。
己の信念をぶつけて。






ユキノ
「・・・・・・・・・・つ!!」

アレクサンドラ
「・・・・・・・・・・ち!!」




恐ろしいまでの魔力同士の反発・・・・!!
力と力の衝突・・・・・・!!
下手をしなくても刀が手が離れそうになる。
力の衝突による反発によって手が離れそうになる・・・。
魔力の衝突によって手が離れそうになる・・・・!!
だが、手を離すことができない。
ここで離したらすべてが終わりになる。
ここで手を離すことは敗北に直結する。
それだけは避けないければならない。



ここから先・・・・。
ここから先の技を繰りださなければ、この男には勝てない。
そして、ショコラさんを救えない。
拉致された女性たちを救えない・・・・。



ギリイイイ。







歯を食いしばる。
思わず奥歯が折れるのではないか。
そう思えるほどの踏ん張りが必要であった。
足腰が必要であった。





ユキノ
「・・・・・・今、炎上級精霊『ホムラ』が降臨す・・・!!」

アレクサンドラ
「・・・・・精霊憑依か・・・・!!」



精霊憑依。
それは一時的に精霊を自分の身体に憑依させる。
そのことによって、圧倒的な魔力を自分の身体に宿すことができる。
その見返りにかなりの身体的な労力を使うことになる。
だが、ここまでやらなければこの男には勝てない。
確実なる勝利を目指すのであれば・・・・!!




ユキノ
「これより披露するは瞬撃の斬り込みである。
 視覚にて確認できるものと思うな。
 この斬り込み、音をも超える。
 光をも超える火粉焔斬(かふんえんざん)の返しにかつ目せよ・・・!!」


アレクサンドラ
「・・・・・ぐう!!!避けきれん!!」


一時的にアレクサンドラの能力をはるかに上回る。
それが精霊憑依というものだ。
それは魔力に限った話ではない。
筋力や敏捷性も一時的に上昇する。
神経すらも発達する。
アレクサンドラの動きが止まって見えるほどである。
その反面、詠唱が長いという欠点があるが。
それは打ち合いながら詠唱を唱えることでカバーをしている。



・・・・・・いける。
確実にアレクサンドラに懐に飛び込んでいる。
射程も十分。
相手も返しもない。
この瞬間のみに限って言えば、あらゆる面で私が有利に持ち込んでいる。
ここまでのフィールドに持ち込むのに苦労した。
私が苦心して作り上げた決定的な攻撃の瞬間。
ようやく作り出すことができた・・・!!



ヒュオオオオオオオオオオオオオ!!!!!




音速の太刀。
いや、音すらも超える太刀。
光速に近い太刀である。
灼熱の皮膚も骨も一刀両断する神速の太刀。


血飛沫10





バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!

アレクサンドラ
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


バシュバシュ。




斬撃。
次いで斬った手ごたえがあった。
その後、アレクサンドラの叫び。
返り血を浴びた感触があった。




ユキノ
「火粉焔斬(かふんえんざん)・・・・燕返し。」




・・・・これが焔流派の奥義の一つ。
火粉焔斬燕返し。
正直な話、火粉焔斬だけでは奥義にならない。
当たり前の話である。炎のエネルギーをぶつけているだけだ。
そこに返しの切り込み。
しかも精霊憑依の返しの切り込みをするからこそ奥義となりえる。
この技を使えるのは焔流派でも数人しかいない。
私もこの全身全霊の場面で使用したのは始めてである。
対人決戦用に編み出された焔流派の奥義の一つである。



アレクサンドラ
「く・・・・くく・・・・・。」

ユキノ
「・・・・・それでも目だけですか。」



正直驚いた。
あれでも致命傷になりえない。
驚異的な反応速度で私の返しを避けた。
避けきれずに目だけかすめた形になった。
だが、アレは致命傷だ。
目は使い物にならないだろう。
目は非常に敏感な部分だ。
奇跡の領域の魔法でもない限りは再生は不可能だ。
手術しても直る可能性は低いだろう。
それぐらいに手ごたえがあった。

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