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2013/08/14 (Wed) 6話

6話「アンデルセン・フェルト」
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ヒンメル
「アンデルセン。今日もよろしくお願いします。」

アンデルセン
「・・・・・・。」





ブオオオオン。


リムジンを運転している人物がアンデルセンである。
彼は返事をせずに運転を開始するのはいつものことだ。

彼は無口だ。
滅多なことでは喋らない。
それは運転手としてとても大切なことである。
そして、ヒンメルの言う事を第一に考えて行動する。
忠実な運転手である。











無口なのは問題だが、
ヒンメルにとってはその無口が良いのだと言う。


アンデルセン・フェルト。
現在のフェルト国王から見れば、分家の分家である。


そもそも王位継承権もないような血筋である。
それでも、彼が王位継承権を継ぐフェルト家を持っているのは、その才覚に他ならない。
彼の実力は全盛期の勇者に並ぶ可能性がある。
そのポテンシャルの高さもあり、彼はフェルトの名前を名乗っている。

だが、その才覚は疎まれるのが常であり。
王家から敬遠されている。









それを見かねたヒンメルが拾った人材である。
無口で他言しない。
そして、その才能はかなりのもの。
教養の高さ。
将来のカレンの代わりになる。
そう思って、彼女が推挙したのである。

身分の高さもあり、この意見はすぐに通った。









すぐ通ったのは良いのだが。
基本的に彼はヒンメルの言うことを最優先で行動する。

彼が進言するときはヒンメルが感情的になって暴走しているときだけである。
あるいは彼特有の直感が働くときである。


基本的にヒンメルに意見することはない。


そのメンバー構成からして。
彼女。
ヒンメル・ウェスターノの独善性を示している。













ヒンメル
「さてと・・・仕事も終わりましたし、ワインを頂きますよ。」


ヒンメルは酒を嗜む。
趣味ではない。
要するにストレスをアルコールで解消しているだけのことである。
そのことを考えると、酒を嗜むというか酒で鬱憤晴らしをしているも言う。


カレン
「飲むんなら、私が毒見をしてからだぞ。当たり前のことだが。」

ヒンメル
「重ね重ねいつも申し訳ございません。」

カレン
「かまわん。20年の付き合いだ。
 サツキ・クリストが世界を救って消息不明になって。
 そこからお前を祀り上げたのは私だ。
 15年前のことだ。
 そして、お前は世界から戦争をなくした。
 お前の食物の毒見で死んでも後悔はせんさ。」



ヒンメルは国際連盟事務書記長である。
立場上は世界で一番偉いとも言える。

そのため、毒見は欠かせない。
毒見係もいるのだが、カレンがする場合も多い。


カレンがする理由の一つは万感の味覚を持つため、毒物があればすぐ気付くからである。
それを吐き出し、未然に毒見で死ぬのを避ける意図もある。






トクトクトク。


ごくん。



カレンは少量のワインを注ぎ、それを飲み干す。
そのグラスをリムジンの中の小さいテーブルに置く。








カレン
「・・・毒見はかまわないが、ワインが不味いな。
 こんな安物じゃなくても、
 お前ならいくらでも良いワインを取り寄せることができるだろう。」


ヒンメル
「お酒なんて、喉を通れば何でも同じですよ。
 一時の味の為に、財を投げることをしたくないだけですよ。」


カレン
「相変わらず欲がない女だ。」


ヒンメルはお酒は嗜む。
だが、高い酒は飲まない。
ヒンメルの給料は相当なものである。
ヒンメル程の立場であれば、無料で良いワインを贈呈するだろう。

ヒンメルがそれに高い評価をすれば、それだけで世界中で売れる。
それだけのネームバリューがある女性である。




だが、それをヒンメルがすることはあまりない。
あまり商業や利権ということで考えたくないだけである。



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