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2013/09/24 (Tue) 6話

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6話「破滅の果て」




ニヤ。



子どもに銃を放った魔王は笑っていた。
長く白い髪と皺で分かりにくいが邪悪な笑みを浮かべているのは理解できた。


その思考に関してはヒンメルは理解はできない。
確かにそういう破滅主義の人はいる。
そして、そういう相手とも敵として戦ってきた。




破滅する姿を愉悦と感じるどうしようもない悪人。
そうしたものは世界にいるものである。


夫婦の笑っている姿に癒されない。
子どもと母親で穏やかな光景を見ても癒されない。
動物と戯れても癒されない。



魔王が癒されるのはただ人が破滅する姿に癒される。


血まみれでもだえ苦しんでいる姿を見て癒される。
悲しみにくれている姿を見て癒される。
絶望に変わっていく姿に癒される。



そういう度し難い破滅主義の人がいる。



そういえば。
勇者だったカレンは魔王はそういう人だと聞かされた。
会ったこともなく死んでいたと思われた祖父である。
聞いて、すぐに忘れた。
・・・それを思い出した。










ヒンメル
「そうやって、人が破滅に向かっていくのを見るのが楽しいのですね。
 お爺様。」


クロン
「ふむ。こうやってするのは本当に30年ぶりなのだがな。
 久しぶりでも心は躍るものだな。
 人が絶望に向かう姿というものは。」




ガシャン!!!



ヒンメルは袖に仕込んである銃を取り出す。
そして、叫ぶ。




ヒンメル
「お爺様、貴方が再び破滅を世界に望むのであれば!!
 私はヒンメル・ウェスターノは魔王の頸を撥ね、
 そして、殺します。
 徹底的に殺します!!
 それが魔王の孫娘の最初で
 最後の愛情だと思ってください!!」










ヒンメルの後ろで何かが囁いた。





そう。それでいいのです。
ヒンメル。
魔王様。これがミルフィールの最後の愛情です。
私たちの孫娘に頸を撥ねられ、
虚無へと帰りましょう。


 

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