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2013/11/19 (Tue) 1話

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1話「勇者との密談」


グッゲンハイム1906年。






ミルフィール
「キャアアアアアア!!!勇者様と二人っきりでお話できるなんて。
 ミルミル幸せです~~~~~~~~~~!!!!!」

カレン
「その道化のフリはどうでもいいぞ。ミセス・ミルフィール。
 魔王がいないからな。奥さんと話するのも一興だと思っただけだ。」


ミルフィール
「むう。
 このミルミルの態度は道化じゃなくて、本音ですよお?」


カレン
「うん、そういえばそうだったな。。。。」




グッゲンハイム1906年。
ヒンメルの生きる時代から44年前の話である。
















ここでヒンメルの祖母、ミルフィールと
勇者カレン・エスタークが二人っきりで話をしてた。



二人は知り合いと言えば、知り合い。
合った回数は数えるぐらいであった。




そもそもミルフィールの国家と
カレンの国家は当時緊張状態にあった。
その関係上、
敵国の人と会うことはあまりあってよいことではなかった。











それでも二人は共通の認識があった。
世界を平和にするという認識である。
そのために、二人は会うことはなくても、連絡は取り合っていた。

恐らく年数からすれば、旦那である魔王よりも遥かに長い。








今回も社交界のついでである。
会う機会があったから、話をしている。


















ミルフィール
「そういえば、シェクスピアさんもとい、
 アルファンガード・フェルトの暗殺ありがとうございます。」

カレン
「・・・あの依頼に何か意味があったのか?
 いや、お前のことだから意味があるからやったのだろうが。
 ついでに言うと、あれは偶々だ。
 率先して行動したわけじゃない。」


ミルフィール
「意味は後で話します。それよりも重要な話があります。」
 





ドサドサン。

5冊の分厚い本が無造作に置かれる。
ミルフィールが置いたものである。











ミルフィール
「それでは改めまして。
 この本を勇者様に受け取ってくださいと思いまして。
 この本には、この世界での未来?




 ・・・ん~~。
 

 予言みたいなものを記してあります。
 これを世界の平和の為に
 参考にしてくださればと思います。
 



 あ、今読んでも訳分からないことばかり書いてますよ?
 



 困ったときに、解決方法を記してあるので、
 参考にしてくだされば・・・と思うだけで大丈夫です。」






カレン
「・・・・・・・。」








カレンは顔をしかめた。
それは予言なんていうことを信じないわけではない。




まったくの逆である。
このミルフィールの予言は当たるのである。
まるで、未来が見えるかのように。
それぐらいに正確なのである。






ミルフィールは未来を読む力がある。
付き合いからカレンは確信を持っていた。














カレン
「・・・・・いくつか聞きたいことがある。
 一つ目はお前は未来が見えているのか。」


ミルフィール
「・・・・・・・。
 
 ・・・・・・・・・。
 
 ・・・・・・・・・・・。
 
 ・・・・・・・・・・・・・。
 


 正確には違いますけど、そう思ってくださればいいです。
 正確には未来の可能性が見えるだけです。」










カレン
「未来の可能性?」


ミルフィール
「未来では色々な可能性があります。
 例えば、魔王様が2年後に死ぬかもしれないし、
 50年後でも生きている未来も見えます。
 そういう未来の可能性が断片的に見えるだけです。」



カレン
「・・・・・・・・。」


なるほど。
それならば、現実的である。
未来がまっすぐ見えたら、
それこそファンタジーである。







未来の可能性が断片的に見えるというわけだろう。
それこそ確率の高い未来が見えるというのが
ミルフィールの予言だろう。






例えば、100年以内に大地震が起きる。
そういった大雑把な予言が彼女の能力なのだろう。
カレンはそういう理解をした。












カレン
「分かった。受け取ろう。参考にさせて頂く。
 


 ・・・しかし、
 何だって敵国の私が受け取らなきゃいけないんだ?」







ミルフィール
「理由は三つです。
 一つはこの預言書?は他の人物にも渡しています。
 貴女もその中の1人と言うことだけです。」


そういうことか。
確かに、
この預言書を敵国のカレンだけに渡すのはおかしな話である。
他の人物にも似たものを渡しているのは理解できた。











ミルフィール
「二つ目は、平和を願っている人物で、
 どの未来でも後50年は勇者様は生きているからです。」

カレン
「・・・・・マジかよ。」


カレンはちょっと顔をしかめた。
確かに長生きするに越したことはないが、
50年後と言えば、カレンは75歳を超えている。
グッゲンハイムの当時の平均寿命は50歳。
75歳は長命を超えている話である。
そこまで生きている自分に嫌気を差すカレンだった。





たしかに、
すぐに死ぬ可能性のある人物に渡しても仕方ない。  
平和を真の意味で祈っている人で
長生きする人物に渡さないといけない。
それがカレンということだ。









ミルフィール
「三つ目は、どの未来の可能性でも私は来年病死するからです。
 勇者様が長生きするのが絶対のように・・・・。。。」


カレン
「・・・・・・・。」


確かに。
それだけの理由があれば、敵国の私に渡す理由が分かる。
来年、ミルフィールは死ぬ。
彼女が絶対と言うのだから、絶対なのだろう。
それならば、敵国であろうと関係ない。
彼女は託す相手が必要だということだ。












・・・ならば。
この会話が彼女との最後の会話なのだろう。
カレンはそれを悟った。



彼女の力は本物である。
それだけは分かった。



・・・・・。



・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・・。








実際。
予言どおり。
ミルフィールは一年後に病気で亡くなった。

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 こんばんは。
これは面白いーーー ワクワクする設定ですね。
此の予言書が 如何なっていくのか楽しみです。
うーーん 他の人物にも 予言書渡しているのですね…
複数の予言書が どのように絡み合っていくのか 楽しみです。

2013/11/19 18:11 | ウゾ [ 編集 ]


 

おおお、始まりましたね。
楽しみに読ませてもらいます。
それにしても、ミルフィールにそんな力があったとは。

2013/11/19 20:33 | 呼鳥 [ 編集 ]


ウゾ 様へ 

確かに預言書自体は複数渡していますが、
他の渡した人物が物語に絡むことはないんですよね。。。

渡した人物は、
魔王の血縁者に渡していて、それは誰にも見られないように保管しております。
デュミナスの名門軍人家系トヴァ家のシン・トヴァ。
大陸中央部にいる成金国家デナーロ国王。
後は1905年で出てきた竜騎士マユル・パーチェノークですかね。

実は魔王には預言書を渡していないんだな。
これが。



2013/11/20 07:08 | LandM [ 編集 ]


呼鳥 様へ 

この物語を作る前の段階の原初の設定では
そんな設定作っていなかったんですけどね。

ただ、1905年の作品を作るに当たって、
どうして妹を憎んでいるのか?・・・という理由を作るに当たって、
予言の能力を付与したら、最終的にこんな感じになってしまった。

まあ、いいやとほっといたら、作者の思惑を他所に暴走し始めて
45年後にはこんな感じになったんだよなあ。。。

2013/11/20 07:12 | LandM [ 編集 ]


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