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2014/08/30 (Sat) 5話「死しても世界の時は進む」

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5話「死しても世界の時は進む」




カレン
「今日は、私は魔王のためにだけ動く。
 他のことでは動かんからな。

 魔王が動くとしたら、今日に動くだろう。
 それが何の役目で動くのかは知らない。
 死体の回収のために動くのか、
 あるいはもっと別の意味で動くのか。。。。」



確かに。
仮にエクレアが死んだとして。
具体的に動くとしたら、今日の可能性が高い。

ヒンメルでも勇者でも同じ見解である。
魔王はトリックスターではあるが、心根は正直である。
要するに愛人の要望には真摯に答える。
それが魔王のパラドックスでもある。
人間味があると言ってもいい。










ヒンメル
「それでかまいません。
 もとより、今回の事件では勇者様にはそれしか期待していません。
 むしろ、それ以外は私たち若者がやる仕事です。」




治癒の神官や医者たちが未だに治療をしている。


何はともあれ。
これが医者や治療官の仕事である。
いずれは死ぬかもしれない人。
そして、死刑になるかもしれない人。


それでも目の前の人を助ける。
それが職務。

・・・・・・私にはなれないな。
ヒンメルはぼぞっと呟いた。




















人を殺してきた魔法使い。
平和の為という大義名分のもとに。
多くの人を殺してきたのがヒンメル・ウェスターノである。
そしてそれを実現してきた魔王と勇者の後継者。
ヒンメル・ウェスターノ。

殺しと平和は達成できるだろう。
だが、目の前の人の治療はできない。


人は万全ではない。
それを教えてくれる瞬間である。








・・・・・。










・・・・・・・・・。











・・・・・・・・・・・・。







治癒員
「・・・ヒンメル様。大変申し訳ありません。
 これ以上の治癒は無理です。

 蘇生は不可能です。」



・・・・治癒員ははっきりと言った。
ここまではっきり言えるのも職務に対してプライドをもっているのだろう。
できることは限りなくやった。
それで無理。
ならば、言葉じりを濁すこともしない。

ヒンメルの要望にかなった人物である。




ヒンメル
「・・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・・・・ふう。

 あい、分かった。
 蘇生行動打ち切り。霊安室にて彼女を安置。
 治癒員は通常業務に戻りなさい。
 医者は死亡解剖して、死因の特定をしてください。」



・・・・死んでしまったのですか。
エクレア・ウェスターノ。



あそこまでテロ行為をしてしまったと思えば。
あっけなく私に捕まり、
獄中でいきなり倒れて死んでしまう。






















私にとっては彗星のような人物。
彗星のような妹。


ヒンメルの中で追悼と恨みに似たような感情が入り混じれる。
複雑と言えば複雑だろう。

遠い血縁関係にある人物。
それがテロの首謀者。
そして捕まえたが、それがすぐに獄中に意味不明の死亡。














ヒンメルは解消できない不満が支配していた。
それがヒトと言う生き物かもしれないが。



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