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2010/04/13 (Tue) 1話『ドラゴン』


龍はクロンの采配によって、おおむねホルンの森へと異動をさせた。
大概の龍はその命令を聞く。
首領であるマユル・パーチェノークの命令は絶対であり、それだけの力関係がある。
これは階級という問題ではなく、文字通りそれだけの力量に差があるということである。


―――――――――が、意識的にあるいは無意識的にその命令に従わない者はいる。
否、この場合に限って言えば、竜ということになるのだが。

龍とて、生命の永続のために食らうは営みである。
それを禁止されて聞かない龍というのは当然出てくる。
これは人間でも龍でも同じことである。



その数は5匹。
いかに竜と言えども、アイアトーネ市の国境警備隊が動けば太刀打ちできない数である。
大勢には影響がない数ではある。
アイアトーネ市にとっても、クロノス自治区にとっても。
だが、今、この瞬間襲われている一般人にとっては、その5匹は脅威そのものである。











「た……助けて……マ……ママ!!マ……!!」
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」



――――――少年の声はそこで途切れた。
文字通り、少年は存在を無くしたのである。
小さき少年の躯体ごと龍は飲み込んだのである。













空気は赤く変色する。
地面や家宅には人が食われた形跡がある血液が垂れ流れている。



龍が5匹。
それは天災にも等しい。
力なき人にとっては、龍が満足するまでおびえることしかできない。



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No title 

一般人なんて個人では無力だよねぇ。
数だけが唯一の対抗手段かもしれない。
龍が五匹も出た日にゃ、
隠れて震えるしかないのが現実だよね。
柔らかい皮膚は鋼のような爪で簡単に引き裂かれる。
圧倒的に敵わない絶望感。
たまんないわ。

2013/04/16 09:11 | ぴゆう [ 編集 ]


ぴゆう 様へ 

この場合森に出たのも悪いんですけどね。
まあ、状況が状況ですから相当に悪いですけど。
こういう描写が描ける辺り方向性がまだまだいけることなんでしょうけど。
この圧倒的な絶望感はグッゲンハイムの特徴の一つですね。

2013/04/17 06:38 | LandM [ 編集 ]


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