そして夜が来た。
3年女子
「この辺りで使い魔が1年を見たそうよ。
きっとこの近くに潜伏しているはずだわ。」
2年男子
「1年の癖に生意気な。
去年の俺みたいにさっさと諦めて寝てりゃいいのに。」
3年女子
「優秀な後輩がいるのは良いことよ。…!」
3年の女子が突然大きく飛び退いた。
2年男子が慌てて同じ方向に目を向けてくる。
ザッザッザッザッザ。
| ̄(エ) ̄) |(エ) ̄) | ̄) |ドロン!パッ *
2年男子
「あ、お前は、おっさん!」
そこに立つ俺に今気が付いた2年男子が
後退りながら指を突きつけてきた。
3年女子はすでに腰に差していたナイフを
逆手に握って臨戦態勢を取っていた。
さすがは上級生、大した反応だ。
良い反応をしている。
3年女子
「リーダー自らお出ましね。
この先に他のお仲間がいるってことでいいのかしら?」
グラド
「…」
語るべきことは何もない。
ただ不動の意志を示すようにバトルアックスを構える。
2年男子はすぐさま斬りかかってきそうなほどに
俺を睨み付け武器を向けてきた。
バシュッ!!
ドゴオオオオオオオオオン!!!!
先輩の足元が爆ぜる。
さすがは冒険学科の生徒。
完全な奇襲攻撃をかわした。
2年男子
「な、何だ今のは!?魔力弾か?」
3年女子
「遠距離攻撃まで持ってるなんて厄介な子ね。」
牽制の効果は上々。
相手は俺から一定の距離を置いた。
手の内を隠しつつ時を待つ。
グラド
「…」
ただひたすらに黙して。
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