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2010/04/17 (Sat) 4話『大地の斬撃』

karedora_convert_20100413180545.jpg

カレン「随分と……世界は赤く燃えるものなんだな。」

カレンはふと思った。
赤は破壊の象徴の色か――――――――。

火事が起これば、家屋が燃える。
人が燃える。大切なものが燃える。森も燃える。
色々なものが燃え、破壊される。

数多の鮮血が流れるとき、人は死ぬ。
その鮮血を浴びた者は畏怖の目で見られる。

血も、火も、破壊の象徴であることには変わりない。
その破壊の象徴の色と化しているのが、今カレンがいるアイアトーネという町だ。

様々な建物、そして人が蹂躙されている。
そんな赤い世界。


その元凶を破壊するも、また紅き虐殺者。
目には目を。歯には歯を。
そんな野蛮な古典的な解決を行うが勇者である。












カレン「――――――それでいい。勇者は破壊をすることも仕事だ。」


勇者は何かを破壊する。
それは時に生命であり、時には社会システムそのものの場合もある。
何かを破壊して、よりよい未来を導き出す。

それが勇者の仕事の一つである。


ここで竜を破壊して、一般の民の未来を守る。
それも勇者の仕事である。


そう考えるカレンは殺される龍の苦しみなど分からない。
ただあるのは、竜が悶え苦しむ先に人の未来があること。








カレンは思った。
――――――ここにいる竜をくびり殺したい。











カレン「大地の紋章よ。
    我に全てを圧迫させる剛腕を与えてくれたまえ。
    その力は全てをへし折る。
    そして、潰す。
    そこに慈悲なく、愛もない。
    あるのは潰し、圧迫させるという事実。
    対象物を原型もなく。
    ただひたすら破壊の衝動に任せるのみ。
    生ある者は血肉の塊となるのみ。
    そして、砕けた大地とともに埋没する。
    それこそが――――――。」



ガン―――――!!

カレンは轟音をたてて、竜がいる場所へと飛ぶ。
そのスピードは風のように素早く、大地の怒りの如く壮絶であった。


カレンは聖剣を振り上げる。
龍がカレンを認識したときには、もうカレンは振り下ろす瞬間だった。
月を背後にしたカレンの姿は美しかった。



龍はそう思ったか、思わなかったか。
……その前に、竜は原型をとどめることはできなかった。









カレン「破壊である。
    大地属性剣技―――――圧殺斬。」



ズウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!





―――――竜が文字通り潰れた。
体長が3メートル近くある巨体の竜がつぶれたのである。

身体の構成するものは原型をとどめない。
ただただ圧迫されたのである。
筋肉や内臓などが飛び出し、鮮血とどす黒い物体が飛び交う。
目の前にあったのは、竜だったものの肉の塊だけであった。



間違いなく死んだ。
いや、これは死という生易しい言い方では済まされない。
地獄の業火に焼かれるがごとくの死に方だ。

―――――それが戦場というものだが。



カレン「……後、3匹か。」




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No title 

竜ってしみじみ思うけど、魅力的だよね。

はてしない物語のフッフールは可愛らしかったなぁ〜
威厳があり、知恵もある。

この世界の竜は恐ろしいだけなのかな。

2013/04/29 21:54 | ぴゆう [ 編集 ]


ぴゆう 様へ 

竜だけが恐ろしいわけでもないですけどね。
この作品で一番恐ろしいのはやっぱり人ですからね。
その辺はカレンが特徴ですけどね。

いつもコメントありがとうございます。

2013/04/30 06:03 | LandM [ 編集 ]


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