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2010/04/24 (Sat) 1話『隕石詠唱』

アズクウェイド「さてと……まあ、あの魔王にも借りはあるからな……返しておく必要はあるな。」

アズクウェイドは周囲を見回して、状況を確認した。
外は戦争状態。うちはシェクスピアが眠っている。
地には禁呪を使用するのをサポートする魔方陣。
空は満月の月。





禁呪をしようするには絶好の景色だとアズクウェイドは感じた。
アズクウェイドはそこまでセンチメンタルな気分に浸るような人間ではないが……それでも感傷的になっていたのは確かだった。
それはやはりシェクスピアが傍で眠っているからかもしれない。








クロン「アズクウェイド。隕石詠唱にどれぐらいかかる。」

アズクウェイド「……特大のをしようと思えば、かなりの時間が要する。……1時間ぐらいか?」


アズクウェイドはシェクスピアが唱えた隕石魔法とは規模が違う魔法を唱えるつもりである。
当然のことながら、詠唱も長くなる。
そして、それだけの時間も要することになる。

アズクウェイドとシェクスピアの器量はそこまで変わるわけではない。
なので、どれだけ詠唱と準備に時間をかけるかで、威力は当然変わる。









クロン「……よし。丁度いい。今から準備に取り掛かってくれ。場所はアイアトーネ市本庁でいい。」

目標制圧時間までの残り1時間10分程度だ。
ならば、今から準備と詠唱に取りかかれば、ちょうどよい時間になる。
その頃にはマユルもカレンと戦っている時間になる。

なんとか、マユルがカレンを引き付けてくれれば作戦は成功する…はずだ。









アズクウェイド「あいよ。」

それに対して、アズクウェイド何とも気が抜けた返事をした。


さっき隕石落としをやったシェクスピアの後で、俺がすぐ唱えるのか……。
アズクウェイドは正直、気は進まないがそうも言ってられない。
この状況下で、クロンを見殺しにすればシェクスピアが怖い。
恐らく、あの世で相当恨まれるのは間違いない。
だったら、協力した方がいい。

気が向いたらまた、旅に出ればいい。
アズクウェイドは全てを享楽的に考え行動していた。
今、禁呪を唱えることもその戯れの一つである。







アズクウェイド「さて……やるか。」

アズクウェイドは両手を天へと掲げる。
その姿は神に祈っているようにも、冒涜しているようにも見える姿である。
非常に独創性が溢れるスタイルをしていた。
――――――――そして、アズクウェイドの詠唱が始まる。








アズクウェイド「我、力の一端を解放する。
       我は禁忌に堕ちた者。
       魔界に堕ちた者。
       穢れを持つは必定。
       生ある者は須らく穢れあり。
       栄光など求めない。
       求めるは快楽と享楽。
       己の人生のみを大切とする。
       我の生は永久に誉られることはないだろう。
       我は愚者である。
       混沌ともにあらわれる。
       されど、それを貫くもの。
       我の名前は。アズクウェイド・ストレイグス。
       それが混沌に生きる者。   
       我――――――――混沌と享楽と共に生きる者。」


因果なものだ……とアズクウェイドは思った。
人生どこでどう繋がっているか分からない。
アズクウェイドとシェクスピアをつなげたのはこの世界に住む魔王クロンであった。
そして、シェクスピアと同じ場所で同じ魔法を唱えている。
このこと自体が奇跡であった。








アズクウェイド「星は煌びやかだ。
       そして、大いなる海だ。
       命の源であり、元素だ。
       全ては戯曲者の采配によって決まる。
       全ての元素は無より生じる交錯。
       そこから全てが生まれる。
       宇宙が生まれる。
       恒星が生まれる。
       惑星が生まれる。
       マグマが生まれ、海が生まれる
       ――――そして、星が生まれる。
       全ては一つの戯曲。 
       それがお前だ。
       精霊ファルガット――――。
       星を生みし、お前はまさに叡智。
       愚者である我と共に戯曲を奏で続けよう。。
       我が求めるは混沌。
       我が求めるは破壊。      
       我が求めるは創造。
       思うがままに愚者になりきろう。」


シェクスピアのときと同じように魔方陣が光り始める。
違ったのはシェクスピアのときは紫色だったのが、赤色に光っていたことだった。
それは鮮やかな赤であった。
光の赤色に包まれたアズクウェイドはまさに真紅の魔術師であった。




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No title 

アズクウェイドもやる時はやるんですねぇ。
ぷぷ
しかし、これだけの魔力があるものが集うと迫力でしょうね。
カレンとは違う迫力に満ちたシーンです。

2013/05/06 15:08 | ぴゆう [ 編集 ]


ぴゆう 様へ 

アズクもやるときはやる子です。
・・・多分。

まあ、あの辺の魔力を集めること自体はそこまで珍しいことではない。
・・・のですが、オーソドックスな魔力の集め方です。迫力がありますね。

2013/05/07 05:40 | LandM [ 編集 ]


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