その後――――クロンは妻のミルフィールと一緒に寝ていた。
ミルフィールの身体は非常に暖かく……そしてクロンにとって何よりも安らぎを与えてくれていた。
ミルフィールはいつだってクロンに優しく……そして、色々なことがあろうとも不平不満を言うことはなかった。
それが力のないミルフィールにとっていつもできることであり、愛情表現だったからだ。
ミルフィールのクロンに対する愛は揺るぎないものであり……そして、クロンはその優しさに包まれていた。
それはこれからどのような世の中になっても不変のことである。
クロンはそれを感じ、いつもミルフィールの側で眠りにつくのである。
平和であった。
それこそが世界で一番大事なことであり、戦わないことこそが世の中で大切なことだとクロンは分かっている。
それはこのミルフィールのぬくもりが証明をしてくれていた。
ミルフィール「す~~~。す~~~~。」
クロン「いつもお前の寝顔には安心させられるな。」
クロンは寝ているミルフィールをそっと抱き寄せる。
おかしな夢を見たからか、クロンはミルフィールを抱き寄せることによって精神を落ち着かせていた。
これから世の中が変わっていこうとも、守るべきは彼女でありその家族であると感じさせる。
そのままクロンは眠りについた。
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comment
こんにちは~
さっそく遊びに来させていただきました~
スケールの大きな話ですねえ……殺戮者が「勇者」、というのもインパクトがあり、グイグイっと話に引き込まれました。
謎めいた美女と魔法、エルフ、そして不穏な空気……これから凄いことが起こりそうでわくわくします!
またゆっくりと読ませていただきますね~
2010/01/21 13:58 | 孔雀堂 [ 編集 ]
Re: こんにちは~
孔雀堂様へ
どうもどうも。LandMです。
こちらこそ読んで頂きありがとうございます。
確かにスケールは大きい話になるんでしょうかね。今回はとことん勇者と魔王を考えようというのもあるので、面白い話だと自分は思っているのですが、他人から見てもそう思えると言うことで安心しました。これからもがんばっていこうと思います。コメントありがとうございます。
2010/01/21 22:21 | LandM [ 編集 ]
この物語に惹かれるところは悪と断じられるだけの存在である魔王側から書かれている事にある。
魔王とはまさに王というクラスに過ぎず、そこには生活もあり、妻も子もいる。そして虐げられている種族を守る為に自治区を作った英雄でもある。
悪とは一体誰からの視点で云われるものなのか。そんなことを考えてしまいました。
これからも楽しみにしながら読み進めて行きます。
2010/03/15 08:22 | のくにぴゆう [ 編集 ]
Re: タイトルなし
のくにぴゆう様へ
ご愛読ありがとうございます。
まあ、そこまで難しく考えて作ったわけでは…ないような、あるような。
私は別にカレンが悪だとか、クロンが善だとかすら考えていません。
カレンもクロンもこの世界に生きる一人の登場人物にすぎません。
もちろんカレンだって家族はありますし、クロンは奥さんも息子もいます。
それぞれの人間がそれぞれ絡み合って生きている。
そして、物語ができる。
……まあ、そんな感じで作っていますね。
楽しんでいただければ何よりです。
いつもありがとうございます~~。
2010/03/15 10:35 | LandM [ 編集 ]
おじゃまします。
どうも、日賀美沙奈です。さっそく序章を読ませていただきました。
やはり絵があると作品の魅力が格段に違いますね。ファンタジーものは世界観の説明が難しいのですが、キャラクター主体で話を進めるのは、読み手を飽きさせないやり方としてはうまいと思います。
引き続き読み進めさせていただきたいと思います。お邪魔しました。
2010/06/15 21:51 | 日賀美沙奈 [ 編集 ]
日賀美沙奈 様へ
そうですね。
ファンタジー者は世界観の説明が難しいので、敢えてその辺は省いています。
だからといって、それを構築していないわけでもないです。
あくまで物語を作るのはキャラクターだと思っているので。
絵も加えて極力分かりやすくしているつもりです。
読んでいただきありがとうございます。
2010/06/15 22:02 | LandM [ 編集 ]
クロンがいいですね。
「序章」まできました。
スロウペースですみません。
クロンが好きです。
カレンは‥
ぼちぼちになりますが続きを読みます~。
2010/10/15 16:04 | ありま氷炎 [ 編集 ]
Re: クロンがいいですね。
カレンは好き嫌いが激しいキャラなのでわりかしどうなのかな・・・ってところもあります。
あまり人気を考えて作ったキャラではないというのは確かですね。
おお、序章まで読んでくださったんですね。
ご愛読ありがとうございます。
ぼちぼち読んでくださいね。
2010/10/15 16:37 | LandM(才条 蓮) [ 編集 ]
妻って偉大なんだなぁ、やっぱり。
何を言っているのかって感じですが
やはり愛なんですねぇ。
人に必要なのは。
でもクロンさん浮気・・・(笑)
妻が承諾してるから別にいいのかもしれませんが・・・。
ブロ友メッセージ急すぎましたか?
なんだかごめんなさい。
ねみ 様へ
ブロ友の申請は届いてませんが・・・どうでしょうか・
別にかまいませんけどね。
アレは偉大ですよ。
アレの奥底に潜む設定が理解できれば、ミルフィールという存在がいかに偉大で捻じ曲がった存在かが分かります。
2011/07/28 18:33 | LandM(才条 蓮) [ 編集 ]
序章読ませていただきました。
1898年で読んだ時は、クロンさん研究者的なおじいちゃん……と勝手に思っていたので、イケメンさんだったことにビックリしました(笑)
平和な自治区……。いつまでもこのままでいられればいいのに、というようなのどかな風景ですが、冒頭のカレンさんの存在からして辛い物語になりそうな。
どんな風に展開していくのか、楽しみに読ませていただきます!
2014/11/14 12:41 | 椿 [ 編集 ]
椿 様へ
多分、後半になると怒涛の展開になります。
クロンの人物像はかなり誤解されているので、
まあ、そのあたりは注意してください。
大変な話になるのは確かですね。
いつも読んでいただきありがとうございます。
(*^-^*)
2014/11/14 20:02 | LandM [ 編集 ]
キリのいいところでと思っていたらご無沙汰してしまいました
いつもお世話になってます
まだ話がどこにでも迎えそうですね
けどきっとこのさりげない中に何か大事な部分があるのでは?とうかがいながらよんでました
もしかしたらそのまま世界観飲み込む方が良かったですかね…
あと、私もイラストの存在感を感じました
素直に、描けるっていいなぁって思いますね
2015/07/20 16:51 | rainshot [ 編集 ]
rainshot 様へ
一番初期は、私才条 蓮と絵師の高瀬でやっていた経過があります。
この小説はその名残ですね。
二人だけでやっていたのですが、高瀬はプロになったので。
こちらには来なくなり。。。
私はずっとやっている。歴史も感じますね。
コメントはいつでもいいですよ。
私は。まあ、読むたびに頂くが一番嬉しいですけど。
いつでもコメントはお待ちしております。
ありがとうございます(*^_^*)
2015/07/20 18:51 | LandM [ 編集 ]
支えられる人がいるのはいいですね。
人間信じられる人、愛しき人、大事に思ってる人がいるから生きていけると言います。
クロンはミルフィールをずっと大事にしていってほしいと思ってます。
ミルフィールは自分に何ができるか理解している。だからクロンもそれに応え、愛情に応えているのですね。
2016/10/09 13:23 | 想馬涼生 [ 編集 ]
想馬涼生様へ
クロンがね。。。
ミルフィールを大切にしているかどうかはかなり微妙なのですが。
まあ、大切にはしているかな。
うん。
ミルフィールは愛情を持って接していますね。
ファンタジーのコメントありがとうございます。
久しくもらってないので、とてもうれしいです。
2016/10/09 15:20 | LandM [ 編集 ]
今回はここまで読みました。
今回のクロンとミルフィールはラブラブですねー(*´ω`*)
ちょっと変わってるけど、変り者同士の夫婦もいいものですね。
2020/12/17 19:35 | 荒野のネチコマ(仮) [ 編集 ]
荒野のネチコマ(仮) 様へ
そうですね。。。
まあ、変わっているのは変わっているので。
物語を読むにつれて、どんどん不思議カップルになっていくと思います(笑)。
2020/12/18 16:52 | LandM [ 編集 ]
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