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2010/04/29 (Thu) 5話『飛び交うは龍。交わるは闘争』

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カレン「我――――虐殺者にして勇気あるものの代表格。
    その姿は血みどろにして荘厳。
    残虐にして勇敢。
    その名のカレン・エスターク。」

ガキイイイイイイイ!!!
カレンが詠唱を唱える間も剣と槍の衝突は止まらない。












マユル「―――――見た目より器用に戦う。」

マユルの感想の通り、カレンは非常に器用に戦っている。
前衛に立つ戦士系の職業であれば、確かに詠唱をしながら戦う訓練はされる。
慣れの問題であるが、それを加味してもカレンの戦い方は異常だった。
全くと言っていいほど、剣捌きが衰えない。
詠唱が加わることで、隙が生じることが一切ない。















カレン「心の紋章よ。
    我が使うは内なるエネルギーなり。」


グウン――――――――――――。
カレンの持つ聖なる剣グラストが温かい透明な桃色に光る。
全てを包み込んでくれるような光であった。
しかし、このエネルギー質量は甚大ではなかった。












カレン「我の内なるは業火のごとく獰猛なり。
    氷のように冷酷なり。
    大地のように不動の揺らぎなり。
    竜巻のように吹き荒れる。
    光のごとき荘厳さ。
    闇のような鬼畜。
    その心の領域、破格にして圧倒的。
    打ち砕かれよ。
    脆弱なる者よ。」


ザザ!!!
深夜の静寂な月夜に響き渡るカレンの地を這う音。
その速度は精霊が称えるほどの速さであった。
カレンの踏み込みは異常なまでに鋭い。










マユル「―――踏み込みがすばやい!!」
カレン「迂闊に近づくと火傷するぜ。――――――心域剣技 心爆圧倒斬。」


――――――――――その瞬間、カレンは自分の持っている聖剣グラストを思い切り振り下ろした。
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!








カレンの持っている剣は大きさが尋常ではない。
長身であるカレンの身長すらも超える大剣。重量に至ってはカレンの倍近くある。
そのような剣をカレンの力を持って振り下ろせば、大地が切れると思うぐらいのエネルギー質量が検出される。
加えて、カレンの魔力を加えた攻撃はもはや鎧を着ていてもそれごと粉砕する威力があった。










マユル「――――やる。しかし、当たらなければ。」

マユルはとっさに乗っている龍に指示を出して後退させた。
あの攻撃は危険と半ば本能的に反応したのである。
その結果、カレンの先ほどの攻撃を回避できたのである。











カレン「略式、これに舞い降りるは獰猛なる感情をつかさどる精霊バイオン。」
マユル「――――――ち!!この詠唱は……!!」

マユルの表情が青ざめる。
先ほどの攻撃はフェイク。より強力な攻撃をするための時間稼ぎだったことを知る。








ここまで長い詠唱になれば、より強力な魔法であることには間違いない。
そして、それは精霊を憑依させる魔法……つまり、精霊憑依魔法であることを意味する。


精霊憑依魔法は直接自分の身体に精霊を憑依させる高位な魔法である。
それなりの知識と魔力が伴うハイレベルな技術である。
いとも簡単にそれを使いこなすカレン・エスターク。
その技量は勇者と呼ばれているだけはあった。









カレン「それは火山のごとき燃え盛る精霊。
    これより、バイオンの儀礼が始まる。
    心して粉塵されるが良い。」


グオオオオオン!!!

今まで、剣だけに光っていた薄い桃色の光がカレンの身体全体に光る。
カレンの魔力エネルギーが外に放出するぐらい有り余っているのである。
その姿、正に悪を成敗する勇者にまがうことなき者。











カレン「我の獰猛さの前に朽ちろ。
    粉々になれ。
    目の前から消えうせろ。
    目にするも汚らわしい。
    滅した瞬間が我の歓喜。」


ザザン!!!!!!





マユル「―――――――――速すぎる!!」

瞬間。
そう、瞬間である。
一瞬のうちにカレンはマユルの目の前へとたどり着いた。
カレンにとって踏み込んだだけである。
それは、マユルが飛行する龍を使用して後退したにもかかわらず、カレンは目の前まで追いついた。






そして、全身の桃色のオーラがほとばしる。
それを聖剣グラストに一点集中させた。
エネルギーは先ほどのものと比較にならないものだった。









カレン「心域精霊憑依剣技 心爆圧倒斬。」


ガギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!





マユル「ぐう!!!」

ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンン!!!

カレンの全体重。
そして精霊憑依させた魔力。
すべてを詰め込んだカレンのすべてを爆砕させる攻撃。
槍で受け止めたにせよ、その衝撃を吸収しきれずマユルは地中へと埋まった。



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「精霊憑依された魔力」の強大さから考えれば、カレンの全体重なんて無視できるようなものではないかと……。

ああそうか。掛け算するのかな。パワー=魔力×体重、みたいな感じで。

いちいち理屈を立てないと先を読みすすめられない悲しいゲームファンのSFファンの性(さが)であります。

決して批判とかしているわけではないので怒らないでください(^^;)

2010/04/29 06:39 | ポール・ブリッツ [ 編集 ]


Re: タイトルなし 

ポール・ブリッツ 様へ
というよりかは、エネルギーの方向性の問題ですかね。
魔力といっても、エネルギーの塊でしかないです。
そのエネルギーの塊を手だけで攻撃するのと、全体重をかけるのだったら、全く威力が変わってきます。掛け算というよりかは累乗の計算じゃないかなあ。と思ったりします。
この辺は力学的エネルギーの観点になりますけどね。要するに魔力なんてエネルギーの塊だから、それを正しい方向、正しい位置に当てないとダメってことですよ。

……たぶん。

2010/04/29 07:05 | LandM [ 編集 ]


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