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2010/05/13 (Thu) 6話『誓いの続き』

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カレン「さて、私は行くぞ。」
少女「あ…………。」

少女は名残惜しそうにカレンを見た。
実際に名残惜しいのだろうが。

そう思って、カレンは見た。







カレン「心配するな。お前は生き残る。そして、私も生きる。約束する。」
少女「うん………。」


少女はようやくうなづいた。
そして、カレンは聖剣グラストを持った。


これとも長い付き合いだな…とカレンは思った。
カレンが5歳のころから聖剣を持った。
あれから15年。カレンは二十歳になっていた。
考えてみれば激動の15年だった。

あらゆる方面から敬愛される様は一種の差別のようだった。
自分と他人は違う。
そう感じずにはいられなかった。
どんな問題を起こしても、無かったことにされる。
なぜなら、かつての英雄セロ・デュミナス以来の聖剣の使い手なのだから。



カレンの人生は常にこの聖剣と常にあった。
それだけは確かだった。







少女「ねえ。」
カレン「ん?」

出ようとしているカレンを少女は引き留める。
引き留めると言っても、長時間ではない。
最後に一言聞きたい。
……そんな感じに思えた。







少女「……どうして、そこまでして戦うの?」

少女は率直に思った。
カレンはデュミナス帝国の人間である。
いわゆる、別の国の全く関係のない国である。
確かに属国という関係はあるかもしれないが、それだけで命をかけるのはナンセンスである。
普通であれば、傍観するか、引き際を決めて撤退する。

少女はどうしても聞きたかった。
ここまでしてどうして戦うのか。

カレンは答えた。
躊躇いなく。


カレン「私が人を殺さなきゃ誰が人を殺す?
    誰も殺したことがない一般市民か?
    そんなの私はゴメンだな。
    人はな、人を殺しちゃいけないんだよ。
    絶対にな。
    それは法律で決まっているからじゃない。
    道徳で教えられているからじゃない。
    人が人を殺す。
    人殺しはな……人を怪物にする。
    人間じゃなくなると言うことなんだよ。
    この世界から戦争はなくならない。
    誰かが絶対に人を殺さなきゃ、安心して生きていけない。
    だったら、私が殺す。
    全て殺す。
    それで、一人でも人殺しがいなくなれば本望だ。
    私はな、私以外の人間が人殺しになってほしくないんだよ。
    だから、私は人を殺し続ける。
    死ぬまで。」




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歩く核兵器みたいな人ですねカレンさんって。

でもある意味、カレンさんみたいなことを考える人がいるから戦争が終わらないんだともいえますけれど。

空前の惨禍をもたらした第一次世界大戦なんて、「WAR TO END WARS(戦争を終わらせるための戦争)」だなんてはじめのうちは呼ばれていましたしねえ。それからすぐに二次大戦があって、そして現在、またあちこちできな臭くなっているわけですから……。

今後10年くらい、世界が平穏なまま続くという確信があれば、わたしもすぐにでもナイトメアハンター桐野の完結編にとりかかるんですけどねえ。

うむむ。

そうか戦争が絶えないのはカレンさんにあたるようなムチャクチャに強い人がたくさんいないため、「相互確証破壊」ができないからだ! ……ってそんな冷戦もイヤだな(^^;) ※さすがにこの段落は冗談ですが、ちょっとはマジも入っています(汗)

2010/05/13 17:16 | ポール・ブリッツ [ 編集 ]


 

追いつきましたーーっ。
カレンかっこいいです。戦う理由がかっこよすぎです・・・。私以外の人間に人殺しになってほしくないとか・・・(ノ≧ロ)ノ

クロンにも勝ってほしいけどカレンにも勝ってほしい・・。うわぁ、どうなるんですか><


2010/05/13 17:46 | れもん [ 編集 ]


ポール・ブリッツ 様へ 

正直言って、カレンの存在が戦争を起こしているといっても過言ではない・・・という設定ではあります。もちろん、カレンのせいだけではなくて、クロンのせいでもあるのですが。この二人がいるからこそ戦争が始まるのであって、いなければたぶん戦争にはなってなかったんじゃないかなあ・・・というのは思います。
歩く核弾頭なのは言いえて妙な表現ですね。

2010/05/14 10:30 | LandM [ 編集 ]


れもん様へ 

ご愛読ありがとうございます。
ここまで読んでいただいただけでも感謝です。
カレンはカレンの美学があるのです。それはそれですね。
どっちが勝つかは・・・まあ続きが更新されたらご覧になってください。

本当に読んでいただいてありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。

2010/05/14 10:32 | LandM [ 編集 ]


 

カレンの凄まじさは愛から発せられたものだと、妙に納得してしまう。
しかし、この考え自体がすでに人ではない。
魔王と張り合えるだけの魂なのだろう。

2010/05/14 16:35 | ぴゆう [ 編集 ]


びゆう様へ 

まあ、カレンはカレンですごいキャラクターです。
未だに彼女の全てを表現しきれているかと聞かれると、否と答えてしまう。
それぐらい難しいキャラクターであることには間違いないです。それは同時にクロンにも言えることですが。
結構振り回されるキャラクターです。二人とも。

いつもご愛読ありがとうございます。

2010/05/14 19:26 | LandM [ 編集 ]


 

カレンさんのお母さん、素敵な女性ですね。
ダージリンさんのエピソードで、カレンさんという人がいっそう掘り下げられた気がしました。
弱い人間に代わって戦おうとするカレンさんは、やっぱり勇者なんだよなあ、と思いました。

2014/12/11 16:01 | 椿 [ 編集 ]


椿様へ 

基本的にすべてのキャラクターは親などの関係は決まっています。
カレンもしかりですが、
かなり有名なキャラクターなので、紹介してみました。
カレンは一応、私の中では一番の勇者という形にしてます。

2014/12/11 19:34 | LandM [ 編集 ]


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