クロン
「・・・・ンア。」
ミルフィール
「もう、どうしたんですか。パン屋の前で寝て。」
クロン
「ああ・・・すまんすまん。」
ミルフィール
「まあ、疲れているんでしょうからいいですけど。。。」
疲れているのもアレだったんだろうが。
リース・ガザルベルクが眠気を引っ張りよせたのかもしれない。
え~~~と。
そういえば、いわゆるデートだな。
ミルフィールの政務の休憩時間に合わせてやってきたんだな。
ミルフィールの最近フル稼働だからな。。。
こういうところで気遣いは必要だからな。
暫くの間、私も立てこもっているから外には全く出ていない現状はあるし。

ミルフィール
「あ~~~~ん。」
クロン
「あ~~~~~~ん。」
差し出してくるパン。
それをほおばる私。
・・・・単なるバカップルではないか。
まあ、その辺はいいのだろうが。
別にバカップルを見せつけるのは嫌いではない。
自慢の妻を紹介しているのだ!!
それを憚ることをしないのが魔王の嗜みだ。
・・・・って。
私が魔王であることを知っている人はいないだろうし。
ミルフィールの方がどちらかとうと知名度は高いだろう。
ここは有名なパン屋だからな。
あまりここにいるのも素性がバレるもとでもあるのだが。。。
私の知名度も低いし。
ファーストレディであるミルフィールもあまり画像に出ているわけではない。
知らない人が多いし。
単なるバカップルとしか見ないだろう。
もぐもぐ。

クロン
「うん。うまいな。」
ミルフィール
「エエ。アンリさんもここのパンで良く買い物をしてますよ~~。」
クロン
「ごふごふ!!」
ミルフィール
「そういえばそうだった。そうだった。」
そういえば。
アンリにここで買い物をした記憶もあったな。
アンリに見つからないだろうな。。。。
見つかったら大目玉だぞ。。。。
研究さぼって遊んでいるなんて見えたら、滅茶苦茶怒られるぞ。。。
他の魔王秘書に見つかるならいざ知らず。
アンリに見つからったら、そのまま政務室に閉じ込められてしまうぞ。。。
まあ、一日ぐらいそうなってもいいのだが。
こうなったら、意地みたいなものもあって。
どうしても見つかるわけにもいかないからな。。。。
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