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2010/05/21 (Fri) 12話『屠られるは人か。それとも竜か。』


カレン「……着いた!!!」

アルトフュールネリコ「……詠唱から鑑みて、残り5分ですかね。」


大きな建築物。
自分の身長を優に超えるビルが並んでいる。
それだけの街並みを誇っているのがアイアトーネ市本庁である。

それとは対照的に、防御面では御粗末なものである。
ろくろく防衛施設をつくっていなければ、結界も張っていない。
拠点としての役割はゼロに等しい。


張りぼてみたいな建物だ。
カレンは内心で笑った。
デュミナスではこんな建物は糞だと笑われる。
外観も中身を伴ってこその建物だ。
精霊に讃えられるほどの建物であるからこそのデュミナスだ。

大方、デュミナスに外ヅラだけでも追いつこうとした代償だろう。









上空には破壊の象徴である魔法陣が張ってあった。
以前のものとは規模も詠唱ロジックも異なる。
これを解除しようと思ったら、それこそ魔法使いを呼ばなきゃいけない。


そんなことをするより、聖剣の力を頼って叩き伏せた方が簡単だ。













カレン「アレは来るだろうな。」

カレンの言うアレとは決まっている。


マユル・パーチェノーク以外にいない。
アレほど執拗に追いかけているのだ。
魔女の仇であることはあながち間違いではないのだろう。
そんなこと勇者であるカレンには関係ない。
魔物や人を殺しているの、いちいち背景など考えていたら頭がパンクして狂ってしまう。













アルトフュールネリコ「―――――――トールフーラの後胤か。」


アルトフュールネリコは呟くように言った。
聖剣グラストと竜族の話はカレンも知っている。

精霊アルトフュールネリコは人間であるかつての英雄セロ・デュミナスを愛した。
そして、彼と協力して竜族を打倒した。竜王であるトールフーラを滅した。


300年前の話だ。
今では昔話で語られるほどの有名な話だ。
グッゲンハイムでは知らない人間はいない。







グッゲンハイム1905年。
今になって、竜王の血を飲んだ地球人がやってきた。
これを因縁と言わずに、何を因縁と言うのか。


良かろう。
この大地の支配者はアルトフュールネリコだと言うことを知らしめる必要がある。
今頃、時代遅れの竜王の血を飲んだ者がどれほどのものだ。
返り討ちにしてやる。


かつてアルトフュールネリコが愛した300年前の英雄セロ・デュミナスは言った。
『竜族を滅ぼせば、一時かもしれないが平和がやってくる。』


その言葉は現実になった。
セロは世界の帝王となり、彼の治世によって世界から戦争はなくなった。
確かにデュミナス帝国の支配による……という揶揄は聞こえてくるが、それでも多くの人が死ぬ戦争はなくなった。


そして300年。
内紛などは多く発生しているが、やはり戦争はなかった。
彼のやったことは正しかった。

それを乱す者がいる。
紛れもなくトールフーラの後胤。












アルトフュールネリコ「アレは殺す必要がある。」

カレン「珍しく同意見だな。」



ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!




そこまで言って、竜と少年がやってきた。
轟音とともに。


語るべきことなど皆無。
剣と槍で叩き伏せる。あるいは伏せられるか。
どちらかである。







マユル「いくぞおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

カレン「決着をつけるぜ!!龍のガキ!!!!!!!!!!!!」



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