カレン「今のテメエじゃ、私の足止めも出来ねえんだよ!!地べた這いずりまわっていた龍が今頃やってくるんじゃねえ!!」
グウウウン!!
聖剣グラストがさらに光を増してきた。
さらに剣の威力が上がっていることを示している。
マユル「まだ、あの剣は威力が上がるのか!!??」
マユルは驚く。
カレンはまだ本気ではないのである。
聖剣グラストの制御がなくなっていると言っても、カレン自身の能力制御はかかっている。
本来の能力の4割ぐらいしか出せないようになっているのである。
にもかかわらず、竜王の後胤を相手にすらしないぐらいの強さを誇っていた。
これで制御が外れたらどうなる?
それこそ、今のマユルでは相手にならない。
カレン「いけえええええええ!!!!」
マユル「―――――ぐう!!」
ガギイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!
カレンの力任せの斬撃。
それによって、マユルの体勢が崩れる。
それぐらいにまでに、カレンとマユルには筋力と魔力に差がある。
いける。
カレンは即座に思った。
もとより、一分で倒すのであれば出し惜しみなどしている暇などない。
出し惜しみなどしなくても、聖剣グラストは無限の魔力供給をしてくれる。
何の心配も要らない。
カレン「我、カレン・エスタークがグッゲンハイムより奉る。
我はこの大陸を破壊しつくす覇者なり。
我は選ばれし者―――――。
かつての英雄セロ・デュミナスの後胤なり。
竜族を殲滅させた英雄を継ぐものなり。
詰まる所―――――英雄の再来なり。
炎を蹂躙する刃となれ。
水を蹂躙する刃となれ。
風を蹂躙する刃となれ。
地を蹂躙する刃となれ。
光を蹂躙する刃となれ。
闇を蹂躙する刃となれ。
時空を蹂躙する刃となれ。
空間を蹂躙する刃となれ。
生命を蹂躙する刃となれ。
心を蹂躙する刃となれ。
魔を蹂躙する刃となれ。
幻を蹂躙する刃となれ。」
やられる。
マユルは瞬時に理解した。
その刹那にシェクスピアとのやり取りが走馬灯のように浮かんだ。
やられるわけにはいかない。
だったら、最後の最後まあがき続ける。
戦いきる。
諦めるのはその後でいい。
マユル「DzʦɮʦүӢѮҕӥה׀ت़ਉਜਏਆਥ(竜王の後胤がグッゲンハイムに奉る。)
ਝਤଌୂરନઆүӢѮҕӥה׀ت़ઑฌ๏ืื๎ไ(我は竜王と呼ばれし者の血を飲みし者である。)
ᇑĂƑNJଌୂરᅍᅶᅼʂʦ(すなわち、竜王。)
ȎʦϋЃЉ҂ѓѾӀӡӋփԺیओ(力なき者は震えていろ。)
ۈ۸۳ଌୂરନखফઽૌมӥה׀ت़ฆỉ⃞ℵ℧(平和を語る者は無力を嘆け。)
℠⅓⍢ђӇӀҴցتڢ۷ऎ(挑む者は我に挑め。)
۵कনਢਦਝ(そして、朽ちろ。)
ਊਠૌୁଠଓେ୨੦ઉੴథಣಈೃಏளபಓಢ൪ฟ๏๒(我の爪は比類なき破壊の象徴。)
ลา໙ཕொಐౖುஜുภഎณึທ(鮮血ともに肉片が飛び散れ。)
൯ญุഉูཀໝཀྵ턔ᄳᄔᇤᇳḨᇯḣḊᇶ(そして、勇気がいかに意味のないものかを知れ。)
ᇴᇶᇰ൯ญุഉูᇶᇷạộΉℏℝℨ∰(龍の爪の恐ろしさを垣間見ろ。)」
時間が許す二人の最高魔法の詠唱が飛び交う。
一瞬。
空間が歪むのではないか、というぐらいの魔力が二人に集まった。
それぐらいにまでに、急激に二人の元に空気中の魔力粒子が凝縮され始めた。
未分類 | trackback(0) | comment(2) |
<<その5 | TOP | 14話『血で血を洗え。それで開ける道もある。』>>
comment
シェクスピアさんの霊魂か残留思念あたりが邪魔でもしない限りマユルくん討ち死にしそうですねえ。
ここからどうやってマユル君が助かるのか、楽しみです。
クロンさんは戦いの総大将というか戦争をふっかけた国家の指導者なんだから暗躍なんかしてないって当事者だって(^^;)
2010/05/23 14:28 | ポール・ブリッツ [ 編集 ]
Re: タイトルなし
まあ、マユルは負けはしますが、死にはしません。
カレンの全力攻撃を一発くらったぐらいで死ぬような奴ではないので。
頑丈です、頑丈。小細工なしで生き残ります。
マユルはこれから80年ぐらいは活躍してもらう予定なので、ここで死んでもらっては困ります。
この戦いはあくまで勇者と魔王の対決です。
マユルの戦いなんておまけです。おまけ。
決着は魔王がエレガントにつけてくれますよ。
・・・たぶん。
ポール・ブリッツ 様が満足するかどうかは置いておいて。
次回が最終回なのでお楽しみ!!
2010/05/23 21:56 | LandM [ 編集 ]
trackback
trackback_url
http://landmart.blog104.fc2.com/tb.php/303-4ca96f7b
| TOP |