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2017/09/23 (Sat) 2話

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2話








ずずず~~~~~~~~~。






ずずず~~~~~~~~~~。






菜月
「結構なお手前でした。」


山縣
「ふむ。
 毎週精神科に来ても医療費を食いつぶしているだけだぞ。」



菜月
「記憶を取り戻したいんです。」



山縣
「フリはそれでいいがね。」





・・・・・・・。









バレているのだろうか。

…本当の意味で、ボクは記憶が戻ることを恐れている。
いや、もっと言えば、ボクは記憶を戻したくないと思っていることを。






この一か月。
ボクの生活は穏やかそのものだった。



朝起きるときには聡明さんがいてくれて。
そして、聡明さんの朝食を作る。

昼は今日みたいに警察に行ったり、山縣先生のところに診察に行く。

夜には夕食を作って、聡明さんを出迎える。



そんな生活を暮らしている。




幸せだ。
本当に安楽で幸せな日々を過ごしている。





まだ記憶喪失最初の一か月ということもあって。
治療に専念する?一か月を暮らしている。








・・・・その成果は・・・・あまりない。







最初は記憶を取り戻さないといけない。。。
・・・という精神もあったのだが。


山縣先生も今はその時期ではない。
・・・ということを言った。





それよりも安楽で穏やかな環境で過ごすべし。
記憶喪失では定番の治療方法らしい。
やり方でやっているのだが。。。










山縣
「戻りたくなくても、戻る時はある。
 そのときは青年に頼るのだな。」


菜月
「漫画みたいに記憶を取り戻したら、前の記憶がなくなるとかあるんですか?」


山縣
「外科的に頭部に負傷があったというなら別なのだがね。
 精神的ストレスではそんなことはない。

 精神的ストレスは自分が忘れたいと願って忘れるときが多い。
 つまり、虐待などがあったと考えるべきだ。

 大体は、そういった体験自体を忘れることが多いのだがな。
 今回は違うらしい。」



菜月
「ボクが全部忘れたいって願った?」



山縣
「真偽は定かではない。」


菜月
「・・・・。」




本当に追い込まれた状況であれば。
全てを忘れたいという神経になっても変ではないのだが。

そこまで追い込まれる程の何かがあったのだろうか。





・・・・ということまで考えると。
思い出したくない・・・嫌なことを思い出しても仕方ない。



・・・という答えになってしまう。











山縣
「まあ、大体のケースは記憶が戻る。戻ったのちにどうするかを決める。
 戻らない場合は・・・・。」



菜月
「場合は・・・・?」



山縣
「『緒方 菜月』として、新しく生きるしかないだろう。
 今も問題なく、キミは生きているのだからな。」



菜月
「それはそうですね。」




山縣
「どうしても記憶を取り戻したくて。催眠療法とかもあるが。」



菜月
「・・・・それはちょっと怖いのでやめます。」



治療法としては。
他にも薬物療法や催眠療法もあるのだが。
それはなるべく避けたい。


記憶が戻るにしても自然な形で記憶を取り戻したい。
それが願望である。


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