アルトフュールネリコ「カレン!!隕石が落下する!!」
マユルを倒した余韻に浸る暇もなく、精霊アルトフュールネリコの怒号が聞こえる。
上空を見上げると、隕石が落ちようとしていた。
満月の夜。
壮美な建物。
満天の星。
人工の灯りの数々。
そして、それに似つかわしい隕石が怒号のように落ちてきた。
その総量は明らかに、以前シェクスピアが落とした隕石魔法よりも大きい。
この本庁を潰すに十分なものがあった。
カレン「アレは脅しで使って戦争を終わらす為にあるんじゃないのか!!??」
カレンは一瞬疑問に思う。
落ちているものに嘆いても疑問符を投げかけても仕方ない。
考えようによって、マユルが負けたら落とすと決めていたのかもしれない。
それはあり得ることだ。
カレンが存在していたら、隕石魔法は止められるに決まっている。
そうなればシュラインは降伏しない。
だったら、隕石を落とす。
アイアトーネ本庁を潰して、多少なりとも指揮系統をつぶしておいた方が戦争を楽に運べる。
脅しも通用するかもしれない。
だったら、隕石を落とすタイミングはいつか?
今以外に考えられない。
マユルを倒して、一瞬余韻に浸り、魔力供給も追い付いていないこの状況。
絶妙である。
考えたものだ。
流石は魔王。
戦略はかなり働く。
ここまで考え込まれているのであれば、確かに落とせるだろう。
アイアトーネ本庁を潰すことはできるだろう。
――――それが、普通の人間であれば。
カレン「吼えろよ!!!聖剣グラストおおお!!!!」
アルトフュールネリコ「聖剣グラスト。フルドライブ!!」
カレンは踏ん張りを利かせた。
そして、カレン中心に光が纏う。
穏やかにして壮美な光。
カレンの消費した魔力が一瞬にして回復に向かう。
カレン「これが最後だああああああああああ!!!!!!!!!!!」」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!
カレンは自分の最大限の下肢の筋肉と魔法によって、空中に空を飛んだ。
そして、真っ直ぐに隕石へと向かった。
隕石に対する勇者。
そして、聖剣グラスト。
バシュウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!
カレンは真っ直ぐに隕石を切りつけた。
そして、ソレは起こった。
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