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2010/05/26 (Wed) 19話『感服せよ。この戦争の正体をすべて理解したのは少年王だけなのだ。』

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サハク「これでいい!!
    そうだよ!!
    この終わり方がベストだ!!
    流石なあ!!
    魔王は。
    狡猾だ。
    利口だ。
    世渡り上手だ!!」

カレンとマユル、そしてクロンとの激闘が終わった。
サハクは一言、息を吐いただけだった。

その表情に驚きもなければ、恐怖もなかった。
むしろ、ようやく状況が理解できた、と言わないばかりの表情をしていた。
晴れやかな表情に近かった。






部下「も……申し訳ありません。このクロノス自治区のないがしろにした我々軍の……。」

サハク「何を言う!!???
    むしろこの作戦は大成功に近いぞ!!!」

部下「は?」

恐怖で震えている部下。
そして、それを笑い飛ばしているサハク。
領土が取られると言うのに、サハクは笑っていた。
純粋に喜んでいた。
作戦が完全に成功したような達成感に満ちていた。






サハク「我々は魔王の深奥を垣間見ることができた!!
    これは大いなる成功への一歩だ。
    アイアトーネ市があそこまで必死に戦ってくれたからこそ見れた!!
    勇者がここまで戦ってくれたからこそ、垣間見ることが出来た!!
    我々がここまで乗り出したからこそ、見ることが可能だった!!
    ここまで努力をした兵士たちに敬意を表したい!!
    これは建前ではない。
    本音だ!!!
    彼の本性を見ることができて本当に良かった!!
    アレが分かると分からないとでは、全く対応の仕方が変わっていたぞ!!」


部下「………はい」

サハク「アイアトーネ市に伝達!!
    戦争は終わりだ。
    和平条件は全てクロノス自治区の要望通りでいい。
    あの男は不満ない条件を提案してくるだろう。
    中央の外交官も出せよ。」

部下「分かりました。」
    



一通り伝達事項を終えた後、サハクはアイアトーネ市の景色を見た。

見事なものだ。
ほぼアイアトーネ市の建築物を壊していない。
若干壊れているところもあるが、街の機能を壊すほどではない。
アイアトーネ市の建築物は魔力による耐久性がない。
その建物をほぼ壊さずに戦争を終わらせるとはほぼ奇跡に近い。
それぐらいの妙技である。

それでいて、魔王の軍の消費はゼロに近い。
鬼や龍の損失が若干あるだけだ。
正規軍を全く投与せずに勝つなんて反則である。
戦争というのものを愚弄しているに等しい行為である。


そして、勇者を倒した手際。
アレが魔王の真骨頂ではない。
もっともっと上の技巧を凝らすこともできるだろう。


この戦争は完全に魔王の勝ちだ。
それはそれでいい。
あの手際を見せてもらっただけでも、戦争に負けた甲斐はある。
アイアトーネ市には悪いが。





サハク「ネーネ。一つだけ質問をする。」

ネーネ「何なりと。」

サハク「勇者と創造精霊は魔王の正体に気づいたか?」

ネーネ「断言します。気づいていません。」

サハク「だろうなあ!!……あの二人は本物のバカだからな。」

ネーネ「これからどうなさるつもりで?」

サハク「次の戦争の準備を始める!!
    フェルトとの戦争はやめだ!!
    デュミナス帝国を取りくさせて、休戦をする。
    これで魔王に勝てる算段が出来た!!
    勇者に勝てる算段が出来た!!
    いつだって、世界を治めるのは勇者でも魔王でもないんだよ!!
    人だと言うことを思い知らせてやる!!」

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