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2018/04/21 (Sat) 17話(11月7日8時 クロン)

ライサ中央通り朝人物ナシ800

17話(11月7日8時 クロン)





シンゲツ
「・・・・・・・!!!」



クロン
「ヨウ。こういう時でも無口なんだな。」



笑顔で声をかけてみる。
実はかなり勇気を振り絞っているのは秘密であるが。


いや、実際に勇気はかなりいるぞ。。。。!!!
当たり前の話なんだが。




相手はデュミナスで国際指名手配くらっていて。
なおかつ、あの勇者ですら殺し切れなかった、無双の剣豪。
私が一対一で戦って勝つ可能性はあまりないだろう。

そんな相手に話しかけているのだ。
勇気を振り絞れ!!・・・以外の何物でもないだろう。





そんなこともあってか。
相手もかなり驚いているようにも思えるが。
そりゃそうだ。
敵である相手が、気軽に話しかけているのだから。





クロン
「ま、そんな顔をするな。
 確かに私とお前は敵同士だがな。
 別に会ったら、早々喧嘩をする理由もないからな。

 戦場であったら別だが。
 プライベートまで敵対する理由もないからな。」



シンゲツ
「・・・・・・。」


パタン。



シンゲツは本を閉じる。
相手は二宮金次郎か。
歩きながら読書をしていたのか。
・・・というツッコミがやってくるが。
そこはどうでもいいだろう。


クロン
「読書は趣味なのか。」

シンゲツ
「ガザルベルク様に関する書籍は賛成・反対どちらの立場にしても読んでいる。」



クロン
「なるほど。」


シンゲツ
「そういうことだ。」





意外な・・・。
あるいは、もっともな趣味を見てしまったような気がするな。



多分、もともとは献身的なクリスチャンなのだろうな。
あるいは信心深い人物であるのだろう。


歩き姿は礼儀が適っているし。
歩行者に対する気配り。
そして、優雅な立ち振る舞い。
どこぞの神父と言っても差し支えない。
そういう優美さを兼ね備えている。




しかも、熱心な読書家なんだな。
この町で熱心の読むほど。
それこそ、戦い以外は読書をしているような勢いであった。
周りのことを気にしていない。
それぐらいの集中力で読んでいた。



あれだけ静かに読書をしていると。
確かに周りに溶け込んでしまう。
もとい、風景に溶け込んでしまうだろう。


たとえ、真っ白な服装と髪形をしていても。
あれだと、誰も国際指名手配犯だとは気づかれないだろう。

それぐらいの気配を消し方をしている。



それがプライベートのシンゲツ・トヴァという男であった。




クロン
「どうだ。酒でも飲みにいかないか?
 プライベートまで闘う理由はなかろうに。」


シンゲツ
「酒は嫌いだ。
 勇者と酒を飲んで以来嫌いになった。」



クロン
「そうか。奇遇だな。私もだ。
 煙草は吸うが、酒は嫌いなんだ。
 カジノにでも行って、ちょっと優雅に過ごさないか。」



シンゲツ
「意味が分からん。
 ・・・というか支離滅裂だろう。

 酒を飲まないのに、酒を飲みに行こうなど。」




クロン
「要するに楽しもうということだ。
 酒じゃなくもいいが。
 個人的に語り合いたい相手であったということだ。」



シンゲツ
「・・・・・・。」




敵意はない。
そういう様子をあちらも見せている。
どうやら、すぐに決闘~~や戦いになる様子はない。
緊張状態にはない様子だ。


シンゲツもここで。
この状況で戦う気はない様子である。





・・・・。








・・・・・・・・。







・・・・・・・・・・・・。







少し時間が経過する。
その間にも通行人は通っており。
人の雑踏の音が聞こえてくる。
そして、人々の喧騒が聞こえてきた。


そういう人々の喧騒が私は好きだった。






シンゲツ
「いいだろう。
 ・・・・そういうところは勇者に似ているな。」

クロン
「私は一度も会ったことがないのだがな。勇者には。」




よく話題にはあがってくるが。
まあ、あがってきて当然であるのだが。


北の勇者。
西の魔王と呼ばれているのだ。

それぐらいの知名度であれば。
嫌でも噂は沢山聞こえてくる。

私の知名度は勇者ほどではないのだろうが。






しかし、似ている・・・と言われたのはあまりないな。
反対の性格をしている・・・というのは良く聞こえるのだが。




・・・・まあ、いい。
沢山の側面を見ていれば、似ているところは少しは出てくるだろう。
それは仕方ないところである。







何にしても。
シンゲツが休戦して、語り合う機会を設けてくれた。
そのことに対しては進歩であると言っていいだろう。



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