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2018/06/09 (Sat) 2話(11月10日10時 アンリ)

アンリ立ち絵02

2話(11月10日10時 アンリ)




・・・んでもって。
僕は”魔王不在”の執務室で、魔王の奥方であるミルフィール様とふたりで政務に向き合っていた。





アンリ
「ミルフィール様、そちらは私が……」


ミルフィール
「むぅぅぅ~、アンリさんってば。様、はやめて下さい、
 って前にも言ったじゃないですかぁ」



アンリ
「……奥様」



ミルフィール
「まだ様がついてるので、そこから取ってください!」




そのまま取ったら「奥」になってしまうのだが、僕はどうしたらいいのだろうか。










拗ねたような顔で魔王の執務席に座り書類を眺めているのは正妻、
ミルフィール様。


彼女は優秀な占い師でありつつ、このクロノス自治区の表舞台に立って政治を執り行う、
まさに魔王の代理人である。




ファーストレディなのだが、魔王よりもよく働く。
……というより、魔王が表には出たがらないし彼女も出さないので、
下手したら自治区の住人には魔王よりミルフィール様の顔の方が有名なのではないだろうか。





ふんわりとした言動といつも緩んだ表情は彼女を幼く見せているのだが、
これでも信頼できる人だ。仕事は。





もう一度言おう。
信頼できる。仕事は。

なんというか、それ以外のところがちょっとおぼつかなくて心配になるときがある。



なぜか何もないところでコケたり。
ちょっとしたことで書類を床にばらまいてしまったり。
整理整頓という概念がないのか、なにかと必要なものが行方不明になったり。





本人はあっけらかんとしてすぐに立ち直ってしまうし、
魔王の部下の立場からすれば流石に奥様へは進言しがたいし、
僕自身は実に微妙な立場である。
魔王相手にだったら直接苦言を呈すのだが。



正直、ちょっとしんどい。

とはいえこれが僕の仕事だ。
姿勢を正してミルフィール様へと書類を手渡す。



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