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2018/06/09 (Sat) 3話(11月10日10時 アンリ)

魔王通り(昼)

3話(11月10日10時 アンリ)




アンリ
「……では、本日の処理案件のことなのですが」

ミルフィール
「ん。ああ、市民苦情の件ですね。
 こちらはたしかに私向きの案件ですねぇ……

 それこそ、魔王さまが出て行っても解決は難しいかもしれません」



アンリ
「ええ。私にもいかんともしがたいことでして。
 だからこそ、ミルフィール様へお願いをしたいのですが」



ミルフィール様が手元の資料に目を通す。
その表情が徐々に渋くなっていく。

読み終えたのか紙の束をを手元に伏せ、むすっと不機嫌そうな表情を浮かべた。









ミルフィール
「エルフが多く住む住居地区から、獣人の子供が近くで遊ぶから毛が舞ってしょうがない、不愉快だからどうにか対策をしろ、
 ですか……こんなの単なる言いがかりじゃありません?」


アンリ
「私もそう思っております。
 しかし、実際にエルフの……まあ、上流階級の者たちが住む区画の子供たちが友人を招いて遊んだ際に、
 獣人の子どもたちの毛が舞って洗濯物についたと、
 そういう苦情は前々からありまして……そのために、
 遊ぶときは必ず公園に行くように、と子どもたちにも徹底させていたのですが」






ミルフィール
「まぁ、ようするに自分の子供たちが獣人と仲良くしているのが気にくわないのもあるんでしょうね。
 完全なるやつあたりです。」


アンリ
「……ええ、そうですね」




クロノス自治区は多種多様な種族が住む地区だ。
というより、どんな種でも住めるように作られた場所である。




だが、実際問題として多種族が同じ場所に住むとなると様々な問題が発生する。

特にエルフと獣人の問題は根が深い。
端的に言うと、種族間で仲が良くない。

表面上は友好的にふるまっている。
だが、エルフ側は彼らを獣と見下している節があるし、そういう扱いをされている獣人側はエルフを毛嫌いしている。

幸いこの地区で生まれ育った子供たちは親同士の確執などあまり気にすることなく、
種族関係なく対等な友人として接しているようだ。
それはとてもいいことなのだが、差別に当たるから表立って強く言えない分、
親の不満も貯まる。



そしてその不満は今回このような形で噴出してしまったようだ。


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