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2018/10/06 (Sat) 3話

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3話






母親
「・・・・・・・・・・・まあ。
 急に来訪したのに、このおもてなし・・・。
 とても驚きました。」



みらい
「いえいえ。せっかく愛している方のご両親が来たのです。
 この程度のおもてなしをするのが細美 みらいの作法でしょう。」







とりあえず。
母親がかなり驚いたのはみらいのおもてなしだった。
それなりのお菓子と料理が並んでいる。
すべてあらかじめ作っておいたものであるのは間違いないが。
それでも、急な来訪でもおもてなしができるようにしていた。

勿論、料理だけではなく。
部屋や応接室が整えられていること。
犬のムッシュはみらいの隣で伏せをして整然としていること。
全てが整っていた。




ここまでみらいの来客スキルがあるとは思わなかった。






まあ、考えてみればそうか。
みらいは複数の男友達がいるのである。
しかも、すべての男友達はそのことを納得済みで付き合っているのである。
相当な対人スキルがないとできない所業である。
恐らく首相のファーストレディ並のおもてなし能力があるのだろう。
・・・と思った。









光輝
「それはそうと。
 俺のこと愛していたのか・・・。
 初めて聞いたぞ・・・。その文言。」



みらい
「・・・そこは重要視するところなのかしら?
 愛しているから同棲しているのでしょう。。。」




光輝
「まあ、そりゃそうなんだが。」



母親
「二人とも仲は良いみたいね。」






かなりびっくりしたのは。
みらいが俺のことを愛していると言ったことである。
みらいは刹那主義である。
建て前でそういうことを言う女性ではない。
・・・ということは、みらいは俺のことを愛しているということだろう。
真実の意味で愛しているのだろう。



もっとも。
恐らく他の男友達のことも愛しているのだろうが。






母親も納得している様子である。
とりあえず。
俺とみらいがそこそこ仲が良いということは見せられている。
いや、真実として、仲が良いのだが。
母親には誤解されなくて済みそうである。







母親
「・・・・・そういえば。みらいさんのご両親は?
 どうされているのかしら?」



みらい
「・・・・・・・光輝さんはそのことも話されていないのですね。
 私の両親は事故で他界しました。」




母親
「・・・・・・・・・申し訳ないことを聞きました。」



みらい
「いえ。終わった話です。」







そのとき。
母親は全て察したような顔になった。




俺も大切な人を亡くしている。
前の彼女を病気で亡くしている。
みらいも両親を事故で亡くしている。




そういう喪失感を共有しているところで結ばれた二人。
・・・ということを考えているのかもしれない。



まあ、実際その通りだし。
傷の舐めあいというところは否定できない。
というか事実だろう。
同じ傷を舐めあっている。
そういうところから結ばれる愛情もある。
それを察したのだと思う。








母親
「大変だったでしょう。ご両親が亡くなったことは・・・。」



みらい
「いえ。たくさんの人に支えられております。
 とても支えになりました。

 光輝さんもその一人です。
 荒んでいた私を癒してくれた方です。
 光輝さんがいなかったら、私は荒んでいる一方だったと思います。」



光輝
「そのことも初めて聞いたのだが。」



みらい
「事実よ。」






やっぱり出会った時のみらいは荒んでいたのか。
まあ、やけに男友達が多すぎるなとは思っていたが。

当時のみらいは相当な男友達がいた。
おそらくみらい自身でも制御できないぐらいの人数だったんだと思う。


俺と会ったことが作用したのか。。。
・・・・どうかは分からないが。
みらい曰く、作用したのだろう。
男友達を整理して、現在の人数に落ち着いている。
・・・ということなのだろう。





なんだ。
俺は思っている以上にみらいに貢献しているらしいな。
口ではみらいはそんなことを言わないから分からないが。
・・・確かに態度では言っていたのか。
だからこそ、俺と同棲しているのだろうし。

みらいにとっては。
俺といることで正常さを取り戻してるのだと思った。




案外、俺もみらいの役に立っているのだなあ。。。。


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