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2018/10/20 (Sat) 2話

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2話






久遠
「そういえば、あの人がキミの彼女なんだねえ。」



光輝
「一応。」



本当に一応だな。
みらいにとっては、数ある恋人の一人と言ったところなんだろうけど。
俺にとっては唯一の恋人である。
無論。
みらいも色々恋人を作っているのだから、
俺も色々と恋人をつくったらいいのだろうけど。
そういうことはしないのが俺のダンディズムというか。
男の浪漫なのだ。



・・・・。




・・・・・・・・。





・・・・・・・・・・・。







それに。
俺が本当の意味で人を純粋に愛する時っていうのは。
多分存在しないだろうから。
そう言った意味では、みらいみたいな軽い付き合いというのは悪くないのかもしれない。









久遠
「案外、キミも闇を抱えているねえ。」



光輝
「そうですかあ?」



久遠
「想いが深くてこじらせると厄介だ。
 人生を狂わせるほどの想いだとね。

 他人への思いを深くこじらせると杏沙のようになる。」



光輝
「・・・・・・・・。」







久遠先生と杏沙さんの馴れ初めは知っている。
妻のいる久遠先生を杏沙さんが奪い取ったのだ。
正妻は離婚したくないのでそのことを黙認。
久遠先生ももともと正妻とも別れたくなったので。
愛人と正妻がいる・・・つまり二人の恋人がいる状態で過ごしている。
・・・ということになる。







・・・・俺も。
芳恵の・・・昔の彼女・・・亡くなった彼女に・・・・。
想いをこじらせているのだろうか。
・・・それはあり得るかもしれない。


あれ以降。
もちろん、みらいのことは惚れているし。
愛してもいるが。
芳恵・・・昔の彼女以上に愛しているか?
・・・と問われると分からない。
それが現状である。




だから。
みらいという独立心がある女性に惚れているというのはある意味僥倖である。
互いが互いを必要とするときに愛し合えばいい。
ずっと愛し合うことは不可能である。
想いが途切れるときはある。
どんなに愛情を積み重ねた夫婦であっても。
それがなければ、夫婦喧嘩なんてものは起きないのだから。
みらいとは、適度な距離感がある方が良いのだと感じる。




もっとも。
好きになったときからそういうわけではない。
みらいが、俺が、独立心があるのは後天的にできたものであり、副産物である。
もともとは傷の舐めあいで始まった身体の情交。
それがこういう形に発展しただけの話である。







光輝
「ま、いいですよ。
 俺にはみらいぐらいの距離感がある方がいいんです。
 その方が喧嘩がなくていいです。
 まあ、生活の愚痴の言い合いは良くありますけど。」




久遠
「律儀なものだねえ。。。
 ま、それもいい。
 愛情に支えられる人生もある。
 杏沙も僕への愛情で生きている。
 光輝くんも死んだ恋人の愛情で生きている。
 
 そういう人生もまたいいのかもしれない。
 さながら愛の戦士みたいだ。」



光輝
「愛の戦士~~~~??」





久遠
「そうだろう。
 死んだ恋人のために医学部に入って。
 医者になろうとしている。

 そして、今の恋人よりも昔の恋人のことを愛している。
 愛の戦士以外の何物でもないよ。」









拘り過ぎはよくないような気がする。
だが、それがこじらせてしまえば人生の指針になる。
そういうことを言いたいのかもしれない。
もっとも。
芳恵が・・・昔の彼女が死ななかったら。
俺は平凡な人生を歩んでいただろうし。
医者になるほどの高学歴にもならなかっただろう。
それは感じている。





だからと言って。
みらいを蔑ろにしてもいいかというか・・・。
う~~~む。
それは問題があるようない。

いや。
だが、みらいは俺のそういうところを認めているのであって。
傷の舐めあいをしているのであって。
だからこそ、みらいも気軽に他の男友達と付き合っているし。
俺もそれを認めている。
自分の恋人が他の男友達と付き合っていたら、
それはそれで昔の俺だったら過剰な嫉妬をするだろうが。
あまりそういうこともない。




だから、みらいのような女性がお似合いなのかもしれない。









みらい
「光輝さ~~~~ん。」


光輝
「ああ、今行く。」





どのみち。
同棲している俺たちだ。
未来がどうなるかは分からないが。
今は俺たちなりに愛し合っているから同棲している。
それは変わらない。



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