さて、私カレン・エスタークは誰か問うてみたい。
勇者とは何か?
本でよく出てくる主人公。
絵本で悪者を倒すもの。
人間を苦しめている魔王を倒すもの。
村を苦しめている魔物を倒すもの。
ああ、そうか。
勇者って魔物を殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺しまくる人のことを言うのか。
魔物の虐殺者。
それこそが勇者だ。
本やゲームを見ればよく分かる。
勇者と呼ばれる存在がいかに無慈悲に魔物あるいは魔王を殺している様を。
私の周りには死体が山積みのようになっていた。
これらは全部人間ではない。
いわゆるダークエルフと呼ばれるもので、人間は魔族とも呼んでいる。
私は容赦なくここにいる全ての魔族をくびり殺した。
恐怖に顔を歪めているもの。
絶望しているもの。
表情が死んでしまっているもの。
千差万別の死に方をしている。
私の持っている聖剣は血によって錆び付いてる。
私の着ている服も容赦なく血に塗られている。
赤い自慢の私の髪の毛も血によって肌に張り付いている。
そうだ。
この無慈悲に魔物を殺した様こそ―――――――勇者なのだ。
即ち、私が勇者なのである。
「任務……御苦労さま。」
カレン「ああ。」
後ろから私の司令官がやってきた。
私からは表情を察することはできないが、この惨状に呆れかえっているのかもしれない。
いくらなんでも、魔族を徹頭徹尾容赦なく殺しまくったのだから。
「しばらく任務はない。」
カレン「またか。」
私は軍に所属をしているが、あまり任務自体が回ってこない。
それも仕方ない。私は探索や哨戒などと言った細かい任務は苦手だ。
私の得意なのは殺し。
そんな虐殺みたいな任務は軍でもそんなに回ってくるわけではない。
また……ヒマになるのか。
……そのときふっと思った。
この世界には魔王と呼ばれる存在がいる。
―――――――――魔王をくびり殺してみたい。
グッゲンハイム1905年……私が20歳のときの話だった。
未分類 | trackback(0) | comment(29) |
<<絵師紹介コーナー高瀬 恒 | TOP | カレン・エスターク人物紹介>>
comment
初めまして!
この前はコメントを書き込んでいただき有難う御座います!!
前々から気になっていたのですが時間が無く読めませんでしたが、今日、やっと読むことが出来ました!
まだこの最初の部分しか読めていませんがとても続きが気になります!!
自分もこういうファンタジー小説を書きたいのですが中々書けずにいます・・・・・・なのでとても羨ましいです!!
これからもまた来ますね!!
2010/03/14 19:25 | フーリュン [ 編集 ]
Re: タイトルなし
こちらでは初めましてです。
誰でも初めてのものもありますし、チャレンジするのも良いことだと思いますよ。
私もこういう形式おおっぴろにやるのは初めてですしね。
……ずいぶんと派手にやってますけど。
ここでは。
まあ、ファンタジー小説で絵師様を使ってやっているのはそう多くないと思いますけどね。。。
またお時間があったら読んでくださいませ。
2010/03/14 23:09 | LandM [ 編集 ]
こんにちは、お邪魔します。こちらでは初めまして、初コメント、指がぶるぶるしております(汗
壮絶な勇者さまですね。血の・聖・剣!ステキです!←
>―――――魔王をくびり殺してみたい。
というところにシビレました。
読むのが亀よりとろく遅いので、なかなか進められませんが、拝読させていただきとうございます><
では乱文失礼致しました!
2010/04/22 19:34 | 祭歌 [ 編集 ]
ファンタジー小説スキーです
こんにちは。
コメントありがとうございます。たまには足跡を残さなくてはと思い参上しましたw
まず、緻密な世界観と登場人物に驚かされました。これほど濃密に仕上がった世界観が物語に反映されているのですね。
ある程度決めて、基本見切り発車な自分も見習わなくてはと思いますw
まだ始めの方しか読めていませんが、これからじっくり読ませて頂こうと思います。
では、また来ます!
2010/04/22 21:28 | kio11 [ 編集 ]
Re: タイトルなし
祭歌様へ
ゆっくり読んでいただいて大丈夫だと思います。
特に消す予定などありませんので、気長に読んでくださいませ。
勇者は勇者でかっこいいのでそれはそれで注目してくださいませ。
いつでも気軽にコメント残してくだされば大丈夫だと思います。
2010/04/23 14:20 | LandM [ 編集 ]
Re: ファンタジー小説スキーです
kio11 様へ
私の作品の場合はまずはキャラクターありきなので。
キャラクターがどう生きるか。それがストーリーを作っていく方式をとっているので、その関係でキャラクターに対する愛情はあります。世界観については中学生の頃小説化した世界をリメイクして使用しています。なので、かなりの設定になっているのですごいことになっていると思います。
まあ、ゆっくりじっくり読んでくださいませ。
また、そちらの小説も読ませていただきます。
2010/04/23 14:30 | LandM [ 編集 ]
お邪魔します(汗)
以前はコメントありがとうございました( > < )
設定をちまちま読んで、今更ながら本文に入りますが・・・・・勇者の定義、確かに「=魔物の虐殺者」とも考えられますね・・・。
これから、ちょくちょく読みに来させてもらいます!
2010/06/05 17:51 | shaddow taker [ 編集 ]
↑~読みに来させていただきます。です(汗)
乱文大変失礼しました( - - ;A)
2010/06/05 17:59 | shaddow taker [ 編集 ]
shaddow taker 様へ
読んでいただきありがとうございます。
同じファンタジー書きとしてがんばりましょうね。
言葉使いについてはあまり気になさる必要なないですよ。
もっと砕けた感じで大丈夫です。
不作法が服を着て歩いているような人間たちなので。
2010/06/05 19:38 | LandM [ 編集 ]
はじめまして。
当サイトにご来訪いただきありがとうございました。
先日までSF小説を書いておりましたが、ファンタジーものも好きなので、またお邪魔させていただきたいと思います。
今後のご活躍をお祈りいたします。
2010/06/13 21:46 | 日賀美沙奈 [ 編集 ]
日賀美沙奈 様へ
こちらでは初めましてです。
いえいえこちらこそコメント残していただきありがとうございます。
非常に思い入れのある作風だと感じましたね。
また、寄らせていただいてコメントを残させていただきますね。
今後ともよろしくお願いいたします。
2010/06/14 06:09 | LandM [ 編集 ]
はじめましてこんにちは。
以前、某小説ポータルサイトで「グッゲンハイム1898年『失った母娘の絆』」を拝読しまして、続きが気になっていたのですが、小説ブログを渡り歩くうちに偶然こちらを見つけてしまいました。
世界感もイラストもすごく素敵で、ちょくちょく覗きに来ていたのですが、今回初めてコメントさせていただきました。
ゆっくりとですがこれから物語の続きを読ませていただきますね。
呼鳥様へ
おおう。
あの呼鳥様からコメントをいただけるとは思わなかったですよ。
初めましてです。
LandMの才条 連です。
とりあえず、LandMの代表です。
秘密裏にアレをポータルサイトで掲載したのをたどってここまでやってこられるとは思わなかったです。
それだけでも、掲載した甲斐があったというものですね。
またこちらも寄らせていただきますね。
このたびのご訪問ありがとうございます。
場末のファンタジーサイトですが、またお時間がありましたらお寄りくださいませ。
2010/11/16 18:24 | LandM(才条 蓮) [ 編集 ]
こんばんは、こちらではお久しぶりです。
このサイトがリニューアルされてから、初の訪問になります。
時系列順に話が並んでいて、とっても読みやすいです。
先に後のほうの話を読んでいたので、回想録のようで、このカレンさんが後々ああなるのか、と不思議な感覚がします。
人物紹介でも気になるキャラクターがいたので、また今後も楽しみに読ませていただきます。
2010/11/27 00:30 | 仙咲ヒスイ [ 編集 ]
仙咲ヒスイ 様へ
まあ、この作品はどこからでも読めるので
後から読むのも面白いと思いますよ。
私も時系列を適当に小説に書いていますからね。
次はまた戻ると思いますし。
色々忙しいと思いますが、また寄ってくださいませね。
2010/11/27 05:19 | LandM(才条 蓮) [ 編集 ]
何となく怖い状況ですね、、
何かゲームをやりにくくなるセリフがw
コメントありがとうございます、、!
2011/05/14 18:04 | 彩舞 夜千 [ 編集 ]
彩舞 夜千 様へ
そうですね。
カレンは結構そういう真理を突いてくるキャラ設定になっていますね。
これらでは初めましてです。またお時間あれば寄ってくださいませね。
2011/05/15 05:35 | LandM(才条 蓮) [ 編集 ]
才条様、こんばんは^^
「失った母娘の絆」を読み終えてすぐ、こちらに参りました。
こちらが本編、でよろしいでしょうか?
アズクさんが消えたショックを引きずりながら読み始めたら、いきなり勇者にガツンと食らった、今そんな感じですwww
カレン・エスターク、格好よすぎ!
あらすじは、今回はわざと読まずに、本文を楽しもうと思っているのですが、
これから何が起こるのか、今からわくわくしています。
楽しく読ませていただきます^^
2011/06/17 22:44 | 土屋マル [ 編集 ]
土屋マル様へ
まあ、ある意味どっから読んでも大丈夫なようにはなっております。
カレンは好き嫌いが分かれるキャラクターですね。
それだけ個性的なキャラクターということなのですが。
まあ、またお時間あるときに読んでくださいませ。
いつもコメントありがとうございます!!
2011/06/18 16:47 | LandM(才条 蓮) [ 編集 ]
次はこちらに来ました。
今までとはまったく違う雰囲気ですね。
勇者の定義って難しいです。
人間からしたら勇者でも
魔物からしたら侵略者ですからね。
ねみ 様へ
今までというか、各作品趣が微妙に異なっています。
各エピソードで取り上げているテーマが違うのが理由ですかね。
この話はちょっと勇者の定義、魔王の定義を取り上げていますね。
2011/07/02 04:54 | LandM(才条 蓮) [ 編集 ]
久しぶりのカレン。
後ろ姿もカッコイイなぁ。
読みなおしっていい効果があるものですねぇ。
物語の内容は知っているのに、新たなものが見つかる。
人物を知ってなお知ることがある。
楽しいです。
2011/10/26 22:58 | ぴゆう [ 編集 ]
ぴゆう 様へ
今振り返ってみれば、相当に無茶をした初めの作品だったりしますね。
あらゆるキャラクターの要素を全て凝縮した作品になっております。
色々な意味でグッゲンハイムの最初の作品に相応しい作品だったん・・・でしょうね。
今作ろうとしても作れないような気がしないでもないです。
完成度はそれぐらい高いですね。
2011/10/27 18:02 | LandM [ 編集 ]
はじめまして
すごい勇者です、というより勇者ってこれくらいはっちゃけてる方がいいのでしょうか。
カッコイイ!
レイアウトと文字の組み合わせが従来の小説ブログにない使い方をなさっているので目から鱗です。
インパクトで読ませると言うのでしょうか、イラストも素敵で引き込まれますね。
2011/12/16 10:36 | 恋町小路 [ 編集 ]
恋町小路様へ
初めましてです。
LandMと申しますです。
確かにいろんな意味ではっちゃけている勇者さんです。
結構勇者は試行錯誤しているので見ていて面白いと思います。
彼女に感情移入できるかどうかは相当に人を分けると思います。
確かにインパクト重視ですね。
分かりやすさはあまりないですね。。
初見の人にはなんのことやら・・・ですからね。
ここまで設計するのに相当時間がかかったので、そこを褒めて頂くと非常にうれしく思います。
またお暇があればいらしてくださいませ。
2011/12/16 17:07 | LandM [ 編集 ]
ストーリーの始まりですね。
最初に読んでみて思ったのは、善悪の定義と言うのは人それぞれかと思います。
私もドラクエをした事あるのですが、勇者は魔王を倒すために、人間から賞賛を受けていますが、魔物達にとったら、勇者と言うのは、残忍で自分達を抹殺する存在として映るでしょうね。
魔物は人間を苦しめてるし、そうなるのも仕方ないですが、あくまで人間側の考えですから、魔王達魔物の考えと言うのは描かれず、悪人と見せつけられるような気がしますね。
ドラクエ漫画で有名な「ロトの紋章」の続編「紋章を継ぐ者たち」では魔物の考え方と言うのも描かれています。
そうなってくると見方によってはどっちが正しいのか?わからなくなりますね。
カレンは人と合わせるのが苦手なんですね。だからみんなに良く思われてなく、婉曲的に遠ざかれてるような気がします。
2015/04/11 20:13 | 想馬涼生 [ 編集 ]
想馬涼生 様へ
勧善懲悪の話は私は好きでないです。
ですから、私はロトの紋章とかは大好きですね。
未だに読んでおります。影響は大きいと思います。
どっちが正しいのか?
それは命題として描いています。
本当はどっちも正しくて、間違っているのですが。
その辺を重点において読んでいただけるとよいかと。
いつも深いコメントありがとうございます。
2015/04/11 22:16 | LandM [ 編集 ]
どうもです。
続きを探していましたが…順番的にこちらでよかったのでしょうか。
主人公がまた違うようですね。
事の良し悪し、正義と悪…ですか。
現実はその辺普通に難しい問題なんですけど、いつから、お話の中ではそこが分かりやすくなってしまったんでしょうね。
2015/06/14 22:57 | rainshot [ 編集 ]
rainshot 様へ
順番的には正しいのでOKです。
(^v^)
主人公が変わりますね。
今回のキャッチフレーズは魔王と勇者なので。
その辺の問題の作品になっております。
正確には前回の作品は番外編になります。
その辺また整えをしておかないとなあ。。。
毎度読んでいただきありがとうございます!!
2015/06/15 07:35 | LandM [ 編集 ]
trackback
trackback_url
http://landmart.blog104.fc2.com/tb.php/4-33dd601d
| TOP |