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2001/01/13 (Sat) 4話『竜部隊編制』

クロン「調子はどうだ?竜王。」

マユル「―――――順調。」

クロン「そうか。」




次にクロンが回ったのは竜の部隊であった。
マユルは基本的に魔王の言うことを聞いて動いている。
そこの約束については忠実に守ってるといっていい。
ならば、部隊の把握を務めるのも魔王の役目であった。
赴いた理由はどのように竜を編成して、戦略を立てればいいかである。







クロン「竜の部隊編成と数を教えてほしいのだが……マユル、構わないか?」

マユル「大丈夫。」

クロン「ありがとう。」

ここで断られたら話にもならない……と内心思っていたが、その可能性は低いとクロンの頭の中で考えていた。
どうにもこのマユルという青年は歳相応のところがあり、簡単に人の言うことを鵜呑みにするところがある。
そのあたりは純粋無垢な少年といえなくもなかった。




マユル「―――――総勢は1500。戦えるのは―――――大体――――――1000ぐらい。」

クロン「残りの500は?」

マユル「―――――子育て。」

クロン「3分の1も子育てしているのか?」

マユル「―――――この大地で繁殖を――――するため――――。数は必要。」

クロン「そうか。」





意外に少ないと思いつつも、それだけの数があればしばらくは十分だと感じた。
竜の戦力は相手にもよるが、人間100人分ぐらいの戦力に相当する。
それを考えれば、竜1000匹は10万の兵士に相当すると考えてもいい。
といっても、最近の兵器開発は目まぐるしいものがあるため、もはや1匹は100人の兵に相当するとは考えづらいところがあった。
見積もっても、竜1匹で人間10人ぐらいだろう。
それでも1万の兵士に相当する部隊はある。







クロン「大体どれぐらいの期間でどれくらいの数に増える?」

マユル「――――――この世界の時間軸で言うところの2年で倍は増える。」

クロン「倍か。」

マユル「――――そう。」

2年でそれだけ育てば十分だ。
竜王の生まれ変わりがいる以上、育て方を間違えるということはないだろう。
竜王は強さもそうだが、育て方がうまくないとなれない上には立てない。
クロンは安心して、竜をマユルに任せることができる。
そう確信をしていた。







クロン「部隊編制は?」

マユル「私――――一人部隊。」

クロン「一人ですべての竜を?」

マユル「――――竜は――――本能で動く。統治するには―――――間近にいる必要がある。」

クロン「なるほどな。」

竜は本能で動く生き物である。
その生き物を統治するとなると、近くにいなければならない。
離れてしまえば野生の竜と何ら変わりがないということになるのだろう。
だからこそ、竜は統治者がいつも求められているのである。

ならば、一撃離脱の戦い方が最も得意な部隊ということになる。
龍は空も飛べるため、空戦が有利に働く。
いざとなったら、空に逃げることができるため、非常に一撃離脱の戦い方はできる。

代わりに、集団での戦闘には厳しい。
歩兵などとの合同展開は非常に困難を極める。
ひとたび、マユルが統治をしなくなれば味方でさえ食らう可能性を秘めているの。
それと一緒に部隊を組むことはできない。
そうクロンは感じた。

やはり、正規部隊の歩兵が必要だ。
……本格的な戦争になれば。
クロンはマユルの話を聞いてそう思った。


クロン「わかった。また、人間たちは結界内に入ろうとして時は……。」

……と言って、言葉に詰まったクロン。
勿論、先日の一件のことを思い出したのである。
クロンにとっては寝耳に水のような事件ではあったが、そのことをマユルに言っても仕方ない。
それに蒸し返したところで、余計にこじれることは目に見えたので言わなかった。





クロン「頼む。」

マユル「――――ん。」


クロンはそれだけ言った。
マユルはまるで気にしていないように、竜と戯れ始めた。



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龍王の従順なところ何か違和感あるね
そういう奴なのて言われたらそれまでですが
竜王ってプライド高いと想像してたからな
お世話になっているとはいえ、もっとプライド持ってほしいな。手は貸してやるが慣れ合う気はないとか。

竜の子育て
妙なキーワードだ
確かに竜と言っても最初から大きかったわけではないからね。所でこの竜は成長過程によって名前があるの?幼竜とか老竜。子育てってどんな事するのかな?子供の竜なら飼ってみたいんですがね。

竜は本能で動く
良いね
本能の赴くままに肉を喰らう
それでこそ誇り高き竜だ


2011/04/11 08:36 | ★ハリネズミ★ [ 編集 ]


Re: タイトルなし 

アレは別に従順にしているわけではないです。
利害が一致しているので納得しているだけです。
昔はプライドが高かったんですけど、それが原因で滅ぼされたので多少融通がきいているようです。

2011/04/11 10:59 | LandM(才条 蓮) [ 編集 ]


 

マユル、一応会話はできるのね。
しかし不思議な存在。
何故、竜王となったのか。
そう考えても竜王だからと言われそう。

クロンも大変だねぇ~
マユルは腹中の虫みたい。

2012/03/17 22:38 | ぴゆう [ 編集 ]


ぴゆう 様へ 

マユルもクロンも色々複雑です。
それらが絡み合って、ストーリーになっているんですよね。
それぞれの立場で動いているのがこの話の面白さですね。

2012/03/18 21:20 | LandM [ 編集 ]


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