ミルフィール「ピクニックに行きましょう!!」
クロン「…………。」
ピクニックに行こう……という楽観的なことを考えている場合ではないぐらい緊迫しているのが昨今の情勢である。
この状況下で行って、有事があった際には洒落にならないような状況に陥るので、どう断る文句を言おうか考えていると……。
オウファン「いいですね。行きましょう。」
……と、オウファンがいい出した。
相変わらずのポーカーフェイスのような笑顔で。
クロン「おい……。」
オウファン「いかがしましたか?」
私はオウファンを抱きかかえて小声で言う。
これぐらいだったら、まあミルフィールだったら何も感じない。
そう言う風な良い嫁だからだ。
……まあ、それはともかくとして。
どういう意図でオウファンはイエスなんて言ったんだ?
今の情勢がやばいことは私かそれ以上に知っているはずである。
オウファン「気分転換は必要ですよ。魔王閣下。詰める時期は過ぎてきましたので、たまには息抜きをしないとばてますよ。」
クロン「確かにそうだが……。」
進行度合いにもよるが、訓練や部隊編制についてはおおむね軌道には乗ってきている。
今更、私やオウファンがいないところで全く進まなくなる……ということはない。
ないのだが……万が一ということを考えてしまうのは魔王だからってわけでもないだろう。
う~~ん、オウファンの言うことももっともである。
それを考えても家族サービスは必要なのかもしれない……。
クロン「まあ……いいだろう。」
ミルフィール「わ~~い。それじゃあ、準備しますね~~~。」
と言うなり、ミルフィールはすぐさまキッチンへとダッシュする。
そして、一度こけると……すぐさま起き上がってダッシュする。
どうやらお弁当を作るらしい。
クロン「やれやれ……。」
オウファン「まあ、気を楽にしましょう。たまには。」
クロン「分かった分かった。」
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