さて、みんなでピクニックに行った私たち。
メンバーは私にミルフィールにオウファンにマユルにシェクスピアだ。
なんだかんだで主要メンバーが全員揃った。
近くの小さなな山に登って、そこで食事となった。
意外にもシェクスピアはマユルに食べ方とかを教えていたあたりやはり母親としての面もあるのだろう……と思った。
オウファンとミルフィールは……まあ、なんだかんだでいつもどおりだ。
オウファンはポーカーフェイスは笑顔で酒を飲んでいるし、ミルフィールは私にべったりだ。
平和な一時がそこにあった。
こういう平和が続けばいい……と思うのだが……なかなかうまくいかないのが世の中だ。
それでも……そう願うのは罪ではない。
シェクスピア「ほらほら……マユル……口にケチャップが付いているわよ。」
マユル「――――――ん。」
シェクスピアがマユルの口元を拭く姿はまさに母親そのものだった。
それもそうか。彼女は曲がりなりにも母親だった……。正確には母親だった時期があったということか。
今の姿はひょっとしたら、母国にいたときに見れた姿だったのかもしれない。
彼女が元の旦那と子どもに見せた笑顔だったのかもしれない。
そう思うと、今の彼女の生活は幸せなのか……と疑問に思ってくる時もある。
彼女は家族と禁呪の探究を天秤にかけて、結局禁呪を選んだ。
私が強要したわけではない。
彼女がそれを選んだ。
それを咎める資格は私にはない。
その道へといざないだのは私なのだから。
それでも――――――今のマユルとシェクスピアの二人を見ているとこの結果も良かったのかもしれない。
そう思えるようになっていた。
シェクスピア「ん?どうした?クロン。」
クロン「いや、仲好さそうで良かった。」
シェクスピア「うふふふ。そうね。……それはそうと。今回のサンドイッチもいまいちね。」
ミルフィール「ムカ!!」
………………おい。
この二人はいつまでたっても仲が悪いな。
繰り返し言うことになるが……私が悪いわけではないぞ……。
多分。
きっと。
シェクスピア「やっぱり、クズが作ったサンドイッチはいまいちね。味に刺激がないわ。」
ミルフィール「ああ、料理の欠片も作れないお姫様に言われたくもないですわ。」
冷静に補足させてもらうと、シェクスピアは自炊ができない。
旅人だったんだからできてもおかしくないのだが……なぜかできない。
う~~ん、その辺の人を拾って作ってもらっていたのだろうか。
そうだとしたら、それはそれですごいような……。
しかし、味覚については万感なのだから極めてたちが悪い。
流石は元お姫様。
味覚スキルは超一流だ。
シェクスピア「別に私は作れなくていいのよ。けど、どっかの旦那さんが困るだろうと思って。」
ミルフィール「む~~~~~が~~~~~~~~~!!!!!!!」
……いつもの展開になってしまった……。
オウファンとマユルと私は緊急避難だ!!
シェクスピア「今日こそ決着よ!!」
ミルフィール「それはこっちのセリフです!!」
バキバキバキバキ!!!!!!!!!!
バキゴキドン!!!!!!!
クロン「……さて、マユル・オウファンあっちで食事にしようか。」
オウファン「はい。」
マユル「ん。」
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comment
有事に備えて緊迫感の高まる本編ですが、その中での日常にちょっと和みました。
それでもやっぱり、暗い影は差しているのですが(ToT)
がんばれー。みんなー。
この平和が守れますようにー!
2014/11/21 09:40 | 椿 [ 編集 ]
椿 様へ
ま、本編は基本的に暗いです。
そういえば、最近の小説はこういう要素入れてなかったなあ。
また、入れましょうかね。
シリアスな作品ほどコミカルが映えますからね。
2014/11/21 20:23 | LandM [ 編集 ]
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