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2001/01/28 (Sun) 1話『勇者登場』

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マユル・パーチェノークのいつものように辺りを散策しながら、森を優雅に飛び回っていた。
今回は低空飛行で森当たらないように巧みに竜を操縦していた。
緊迫した事態になる――――――そうクロンが言ったきり、そのような事態はこの10か月でならなかった。
結局、あれ以降、何かが攻めてくることはおろか、クロノス自治区の領土に踏みいることすらなかった。

それはマユル・パーチェノークにとっては幸運であった。
ただでさえ竜が少ない状況なので、今はできる限り数を増やす必要があったからだ。
この期間に妊娠・出産と迎えた竜の数は700におよび、2000匹以上の竜がこの時代にいることになった。
マユルも大切に育てた甲斐があったというもので、今の現状に満足していた。
この調子でいけば―――――ということがマユルの頭の中になった。

シェクスピアという母親代わりもいて、まさにこのクロノス自治区はマユルの故郷とも言える場所になっていた。
クロンにそのことを直接言うことはないが、それでも感謝の気持ちは伝わっているようである。
このクロノス自治区はマユルのお気に入りとなった。



マユル「――――――――――――!!」

その瞬間、異質な気配を感じた。
以前のように兵士が侵入してきたのとはわけが違う。
正確には桁が違う。

侵入してきたものがいる。
それだけはマユルは分かった。
圧倒的な威圧感がこの森を通じて感じることができる。







マユル「――――――何?」

マユルの目つきが変わった。
以前侵入していた兵士とはわけが違う――――魔王すら戦慄させる戦いの目つきになっていた。
これは単なる敵というわけではない。
敵には違いないが―――――――強さの桁があまりにも違う。
竜王の血を飲んだマユルでも―――――勝てるかどうか分からない敵。
気配だけでそれを感じることができた。


マユル「―――――行く。」


マユルは即刻、乗っている竜とともにその気配の感じるところへ向かう。
幸いなのか、それとも意図的なのか……その気配は動く様子がない。
むしろ、待ち構えているようにも見える。
この調子でいけば、すぐにたどり着く。

奇襲は仕掛けないが……すぐにでも戦闘態勢がとれるような状態にはマユルはしながら飛行を続けた。







―――――――そして、勇者はいた。
森の茂みから漂う聖なる光と共に。


人間の女性だろうか?
一瞬、判断に迷うぐらいの大柄な女性であった。
一目で派手な赤色が目に付いた。
不気味なぐらいに赤い服装と髪していて、それは血をイメージさせた。
20歳ぐらいの女性、それなりに若そうである。
腰のあたりまである髪は清廉そのもの。
貴族としての格式高い髪だと見えた。

その髪がなければ女性だと判断しずらい。
それぐらい大柄な女性であり、顔立ちもどちらかというと細見の男性のそれだった。


―――――体つきがごつい。
特に上半身が特に発達している。
太ももや上腕が非常に筋肉が発達しているのが服越しから良く分かった。
力比べをしたら、すべての女性が負ける―――そう断言できる体つきだ。

その割には紳士的な服を着ている。
ワインレッド色のカッターシャツ。襟元まできちんと閉じていて、白いネクタイを着用している。
ズボンは紳士服の黒ズボン。そして、白い手袋に黒の皮靴。

明らかな礼服を思わせる服装にイヤーカフスを着用した。
どこか高貴な家柄を思わせる服装であった。


――――もっとも特徴的なのが剣であった。

――――非常に大きい。
柄だけで60センチ。剣の長さは2メートル。合計2m60cmの剣あろうかという剣。
中央の柄と剣の接続部分に白い宝石が埋め込まれていて、その宝石白く輝いていた。
刀身は色は白銀で、「ether everlasting system」の文字が刻まれていて、その文字が白く輝いていた。

明らかに、通常の剣ではない。
精霊の――――しかもかなり高位の精霊との契約がなされた剣――――いわゆる聖剣ともいわれるレベルの剣であった。
実際にそうなのであろうが。

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